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図書館書庫  −作品タイトル50音順に所蔵しています−

はおすすめ作品です。かたつむりさんはアフリエイトなしです。

 

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最後の特派員(上) 著者:ダニエル・スティール

 

ベトナム戦争が勃発してから終了するまでの米国の激動する時代を背景に描かれた壮大なストーリーです。

主人公はアメリカ南部の保守的な家庭に育ったパクストンという名の美貌の女性です。

彼女は家族の反対を押し切って北部の大学へ進学します。そこでピーターという素敵な男性と出会い恋に落ちます。

しかし幸福だったのもつかの間、彼は徴兵されベトナムへと赴き、そこで戦死してしまうのです。

悲しみにくれたパクストンは彼を殺した”戦争”とは何かを、自分の目で確かめるため、特派員としてベトナムに向かいました。

そこで見た彼女の真実とは・・・!?

 

 

最後の特派員(下) 著者:ダニエル・スティール

 

 

最期のメッセージ 著者:阿刀田高

 

短編の名手・阿刀田高氏が描いた短編よりももっと短いショートショートストーリーです。全42編。

どれも30年近く前に描かれた作品群ですが、今読んでも違和感は全くありません。

日常生活に視点を置いたストーリーなので、とても身近に感じられて、それがまたかえって恐怖の度合いを増しています。

尚、今読んでも違和感が感じられないのは、作品を描くときに作者が”ソフティケーション”を重要視しているためだからでしょう。

えっ、それは何!? そう思われた方は本編を読破した後、あとがきをご覧になってください・・・。

 

 

最初のオトコはたたき台 著者:林真理子

 

2008年1月〜12月にかけて「週刊文春」で連載された林氏のおなじみの人気エッセイ本です。

タイトルが凄いですネ!内容もめちゃ楽しいです!!

特に「必要ですか」の章はお腹を抱えて、笑い転げてしまうほどです。

それにしても著者はこんなに遊んでいて、いつ仕事しているのでしょうか…?

いつも不思議に思うのですが…。

 

 

さくら伝説 著者:なかにし礼

 

「さくらの下で出会った男女は幸福にはなれない・・・」

古来より日本人が好むエピソードをなかにし氏が描いた一作。

吉野桜と沖縄のユタという読者をひきつける魅力的な素材を見事に融合させています。

作詞家だけあって、歌を詠んでいるような感覚で物語を読み進めていくことができます。

描写が美しく、映像化してほしい作品です。

 

 

さざなみの家 著者:連城三紀彦

滝江という名の平凡な主婦が主人公の24篇の連作小説です。

彼女は夫と息子と娘、姑の4人で暮らしています。

ありふれた家族構成ですが、家庭内は戦場です。

皆が皆、家の主の座を狙ったり、家内で誰かと組み合っては喧嘩して、そして離れたりしています。

いつもいる場所である「家」こそが、本当に大変なのだということがよくわかります。

 

 

殺人の四重奏 クラシックミステリー 著者:藤本ひとみ

 

16〜17世紀のフランスを舞台にした四篇のミステリーが収められた短編集です。

どの作品も、短編ながら、歴史的・文化的背景がきちんとわかりやすく描写されているので、とても読みやすいです。

また著者の心理描写が巧みなので、殺人へと向かう人間のどす黒さが嫌というほどわかります。

人間が憎くなる気持ちというのは、いつでもどこでも変わらないものなのですネ・・・。

 

 

佐保姫伝説 著者:阿刀田高

 

短編の名手・阿刀田氏の短編集です。12作が納められています。

どの作品も日常生活を綴ったエッセイのような文体で、日記のようにサクサク読めます。

が、やはり”怖い”です。どの作品からも人の心の闇が垣間見えてきます。

また作品すべてに共通しているのが、”旅”です。

どのストーリーの主人公もみな”旅”に出るので、紀行文としても楽しめます。

 

 

更紗夫人 著者:有吉佐和子

 

郷原紀代は素封家へ嫁入りし、何一つ不自由しない生活を送る有閑マダムでした。

それは夫が亡くなっても変わりませんでした。

その彼女の生活を変えたのは、彼女の更紗染めの展示会を自宅で開催したことから始まります。

女性記者ばかりの中、ただ一人の男性記者であった丸尾が、彼女に「更紗は道楽か」という言葉を投げつけたのです。

丸尾にアドバイスを求めながら、紀代は更紗に対し本気で取り組むようになりました。

世辞追従する人間ばかりの中、ただ一人真実の言葉を放った丸尾に彼女はさらには異性として意識しだします。

果たして「更紗夫人」なる紀代の人生はどうなっていくのでしょうか!?

 

 

サロメの乳母の話 著者:塩野七生

 

「イエスキリスト」「アレクサンドロス大王」「皇帝ネロ」等、誰もが知る歴史上の豪傑10人について語った書です。

歴史上の大局や歴史家の視点から著されたのではなく、主人公の身近にいた者たちから1人称で綴られています。

タイトル通り「サロメ」であればその乳母から、「イエス」であればその弟からと…。なんとカリグラ帝では馬が語ります。

そのために妙にリアリティがあります。

最後の2篇「饗宴地獄篇」はクレオパトラやアントワネット、ヘレネ等が、地獄で揃って宴を催します。

悪魔たちも逃げ出す辣腕悪女たちの喧々諤々の談義の面白いこと面白いこと。

聞いている分は、ですが…。実際こんなのが存在したら怖いし恐ろしいことこの上ないでしょう…。

 

 

残穢 著者:小野不由美

 

物語は著者の元へ届いた一通の手紙から始まります。

内容は、自分のマンションの部屋でおかしな現象が起こるというものでした。

管理人に問い合わせても、その部屋で不幸な出来事はなかったとのこと。

それでも怪奇現象は止まず、著者は手紙の主とともに原因を追及していくことになりました。

調査すると、そのマンション及びその周辺地域は、人間が居つかない土地でした。

皆、奇怪な現象に恐れおののき、その地から離れて行ってしまっていたのです。

果たしてその原因は!?

事件究明に著者は長い年月をかけて、過去へ過去へと遡っていきます…。

 

 

残酷な王と悲しみの王妃 著者:中野京子

 

「メアリー・スチュアート」「マルガリータ・テレサ」「イワン雷帝の七人の妃」「ゾフィア・ドロテア」「アン・ブーリン」。

世界史上よく知られている五人の王とその王妃たちの生誕から没するまでの人生を、著者独自の視点から捉えて描かれた書です。

時代や国、そして性格等全く異なる王妃たちですが、彼女たちはみな悲しいまでに残酷な運命を辿っています。

王妃になったからとはいえ、幸福になれるとは限らないんですね…。

彼女たちが生きた時代の背景の仔細が綿密に描写されており、読みやすい歴史教養書です。

 

 

三人暮らし 著者:群ようこ

 

群ようこ氏の10篇の短編が収録された短編集です。

タイトル通り、1つの家に3人の女性が一緒に住むことになったストーリーです。

環境はそれこそ三者三様です。

同じ職場の独身女性たちや母子二人の住まいにやってきた母の友人、一人暮らししている母のところに頼ってきた娘2人などなど。

楽しく生活できる女性たちもいれば、喧嘩して飛び出してしまう場合もありで、ほんと様々です。

普段仲良しでも、血がつながっていても、共存生活ができない場合があるんですね。

しかしなぜか年齢や生きた環境がまったく違うのにしっくりと溶け合うように上手くいく場合もあります…。

心の空洞をお互い埋め合わせる共同生活をする作品「バラの香り」にはじんとします。

ぜひ読んでみてください。表紙のクマさんたちが、可愛くって激LOVE♪です。

 

 

シェイクスピアを楽しむために 著者:阿刀田高

 

シェイクスピアは世界中に名を知られている16世紀に活躍したイギリスの劇作家です。

その彼の作品を楽しんで読めるように阿刀田氏が解説したのが本書です。

全部で11編の作品が紹介されています。

もちろんシェイクスピアがどんな人物かも、生い立ちから詳らかに著されています。

「ロミオとジュリエット」しか知らない…という方、是非本書のページをめくってください。

こんな作品もあったのか!と彼に関心を持ち、お芝居にも興味が湧いてくること間違いなし、です。

シェイクスピアの生年は、1564年…ひと・ご・ろ・し、で覚えるのだそうです…。

 

 

死国 著者:坂東眞砂子

 

主人公・比奈子は東京に住むイラストレーター。

その彼女が20年ぶりに故郷である高知の矢狗村に戻るところから物語は始まります。

そこで幼馴染の少女が死亡していたという事実を彼女は知ります。

そしてまたその少女の母親が、その子を蘇らせるため、禁断の逆打ちをしているというのです。

故郷に帰ったとたん不吉な現象に直面した主人公の運命やいかに――!?

 

 

静かな黄昏の国 著者:篠田節子

 

直木賞作家・篠田氏の短編小説です。

全部で8編収められていますが、そのほとんどが世紀末に書かれた作品です。

そのためか、”人類の破滅”を予感させるストーリーが多いです。

それが現代社会に反映しながら描写されているので、とてつもなく”怖い”短編集に仕上がっています。

文体はどれもシャキシャキとして歯切れよく、とても読みやすいです。

 

 

嫉妬 著者:林真理子

 

「秘密」「東京」「結婚」に続くシリーズ短編集第4弾です。著者が過去描いた短編6編が収められています。

そのテーマは表題通り「嫉妬」。人間の持つ感情の中で最も厄介で苦しいものです。

心の底かわら湧き上がってくる自分ではどうしようもないどす黒い思い。

人間は死ぬまでこの「嫉妬」に悩まされ、振り回され、そして戦っていかなければいけないんでしょうね。

著者はそんな「嫉妬」に支配された人々を俯瞰的な視点から描いています。

特に作品「女ともだち」でその描写は見事です。

 

 

失恋カレンダー 著者:林真理子

 

今から(2015年)約30年前に刊行された書を復刊させた書です。

1月から12月までの各月毎の短いスートリーが収録されています。

当時は携帯やネットがありませんでした。

その時代に、地方から東京に出てきた未熟な女の子たちが、必死になって都会に溶け込もうとしている姿が描かれています。

都会には恋人がいることが常識で、その恋人のレベルの高さで自分のステイタスが決まるという暗黙のルールがありました。

女の子たちは恋人欲しさに好きでもない男の子と軽くステディな関係を持ってしまいます。

本当は全然その人のことが好きでもないとちゃんと分かっているのにも関わらずにです。

きらびやかな都会の生活に引き込まれ、自身を見失っていってしまう女の子たちの姿は、現在と変わらないのですね。

 

 

死との約束 著者:アガサ・クリスティー

 

「いいかい、彼女を殺してしまわなきゃいけなんだよ」と、のっけから凄い科白で始まるミステリ小説です。

物語の拝啓はエキゾチックな香りあふれる中近東。そこで殺人が起こります。

殺されてしまったのは、そこへ旅行しにきていた大家族の家長である母親です。

殺されても文句の言えない性悪な女性でしたが、やはり殺人は殺人。犯人を見つけなくてはいけません。

一番怪しいのは冒頭のすごい科白を吐いた彼女の身内です。果たして犯人はいったい――!?

 

 

芝桜(上) 著者:有吉佐和子

 

貧困により芸者屋に売られた正子と蔦代。

二人は雛妓の頃から美貌で、いずれ看板芸者になると誰からも目されていました。

真面目で勉強好きな正子は、期待通り優秀な芸者になり、良き旦那も得ます。

対し、蔦代は自分の身を堕とすような娼婦的な芸者になってしまいます。

対極にある二人が句会の花柳界で生き抜く様を描いた豪華絢爛な長編小説です。

着物の描写がとにかくスゴいっ!です。

 

 

芝桜(下) 著者:有吉佐和子

 

蔦代の奸計で、恋人と結ばれぬことになった正子は、半ば自棄気味で、相場屋の男性と結婚します。

蔦代とは交流を断絶したまま5年の歳月が流れました。

正子は離婚し、宿屋の女将として人生を再出発させます。

ある日、芸者時代自分たちと権勢を誇った鶴弥が正子の元を訪れました。

鶴弥は蔦代から自分を救ってほしいと正子に依頼します。

正子は仕方なく引き受け、再び蔦代と交流を持ち始めます。

しかし蔦代は昔と変わらず自己本位で正子を悩ませます…。

 

 

しぶちん 著者:山崎豊子

 

生涯お金を貯めることにだけエネルギーを費やした男性の物語です。

主人公の名前は山田万次郎。

彼は沢庵売りから始めて、商売のノウハウを身につけ、ついには大店の材木屋になって巨額の財を築きあげました。

そこに至るまでの彼の抜け目のない商売方法や節約術には驚くというより、あきれかえり、果てには笑ってしまうほどです。

本書は表題作を含め、5篇の短編が収録されています。

冒頭の短編「船場狂い」は、なんとなくシンパシィを感じてしまい、ちょっと怖いかも…。

 

 

自分を好きになる言葉 著者:水澤都加佐

 

人生は順風満帆とはいきません。誰だって”自分を見失ってしまうとき”が必ずあります。

誰からも愛されない、心がいつも痛む、言いたいことが言えない、すぐ自信をなくす、なかなか恋が成就しない・・・など。

そんなときこの本のページを開いてみましょう。探していた答えがきっと見つかるはず。

優しい風のような言葉の羅列が詩のように綴られています。

今は自分と向き合えないけれど、いつか自分を好きになりたいと思っている貴方へ。

 

 

紙幣は語る 著者:中野京子

 

我々が毎日見ている紙幣には「偉人」の顔が描かれています。これは世界共通です。

(中には動物や建物、風景が描かれているのもあるが、ほとんどが人物)

著者はこの描かれている人物がほぼ男性だということに視点を置きました。

その比率は10:1です。完全な男性社会ということになりますね。

この男性社会の中に食い込んだ一握りの偉大な女性とは一体誰なのでしょうか・・・?

紙幣に描かれた人物たちにまつわるエピソードやその背景の歴史がよくわかります。タメになる一冊です。

普段何気なく目にしているお札の顔にもいろいろな過去やエピソードがあるんですね。世界の裏事情もわかって楽しいですよ。

 

 

シャネル 著者:藤本ひとみ

 

モード界の女王ココ・シャネルの生涯を綴ったストーリー。

天馬氏が訳した超訳本のようにサクサク読めます。

妥協を許さない女の生き方が胸に迫りますよ。

貧乏人ど根性物語の成功譚がお好きな人にはおすすめの一冊です。

 

 

ジャンヌ・ダルク暗殺 著者:藤本ひとみ

 

15世紀フランスにおいて”神の声を聞いた乙女”、ジャンヌ・ダルクの物語です。

とはいっても、主人公は彼女ではありません。本編の主役となるのは、彼女と同じ名前のジャンヌ。性格もまったく対称的です。

フランス国内において、イギリスとフランスが戦う中、悲惨な境遇に生まれた主人公は生まれました。

そして富と権力を手に入れようと、乙女ジャンヌを傀儡して暗躍します。

主人公ではないとはいえ、ジャンヌ・ダルクの生涯が明確に綴られています。

また信仰の力が人に与える影響もよく描写されています。

 

 

ジャンヌ・ダルクの生涯 著者:藤本ひとみ

 

世界史上もっとも有名な人物の一人であるジャンヌ・ダルクの生涯について紹介したエッセイです。

彼女の名や彼女にまつわる逸話を知っている人は大勢いますが、実際の人物像についてはどうでしょうか?

13歳のときに神の声を聞き、その声に従って彼女はイギリス軍と戦い、王大使シャルル7世を即位させました。

しかし最後には異端審問の裁判により、火刑に死せられます。

わずか19年でその生涯を終えた少女ジャンヌ。

その数奇な運命を辿った彼女の実態が本書に描かれています。

 

 

十三番目の人格(ペルソナ) Isola 著者:貴志祐介

 

主人公の賀茂由香里は、他者の強い感情を読み取ることができる「エンパシー」という特殊な能力の持ち主です。

物語は阪神大震災により、心に傷を負った人々をケアするために、彼女がボランティアに向かったところから始まります。

その被災者の一人が実は普通の心の持ち主ではありませんでした。

彼女の名は森谷ちひろ――。

ちひろは、なんと、心の内に13の人格を持つ人格分裂症だったのです――!!

そして恐るべきことに、13番目の人格は、悪鬼といえるような存在で、周囲の人間を次々と殺害し始めました。

果たして由香里は彼女を救うことができるのでしょうか――!?

 

 

儒教と負け犬 著者:酒井順子

 

日本では30代以上の結婚をしない”負け犬”が増加の一途をたどっています。

でもどうやらそれは日本だけの現象ではないもよう・・・。

古来よりわが国と密接な関係にあるお隣の国の韓国や中国でも同様らしいのです。

その実態をあばこうと(?)、著者はその国の”負け犬”たちに取材をしに行きました。

その調査結果が書かれたのが本書です。果たして実態は・・・!?

ちなみに”負け犬”のことを韓国では”老処女”、中国では”余女”というのだそうです・・・。うーん・・・。

 

 

純愛小説 著者:篠田節子

 

4作のストーリーが収められた篠田節子氏の短編集です。

全作、現代社会に生きる人々を主人公にしたストーリーで、登場人物たちの情感が見事に描写されています。

まるで「現代」という時に生きる人々を、紙に写し取ったかのように現実感があります。

特に、作品「鞍馬」は現代の熟年女性の非情な無常観がありありと綴られています。

クライマックスの秋の鞍馬の背景描写は、芸術的で息を呑むほどの美しさです。

 

 

食のほそみち 著者:酒井順子

 

普段何気に口にしている「食」のことを綴った楽しいエッセイ。

当たり前のように使っていた食材も「なるほどそうだったのか!」という新発見もあり、いちいち納得してしまいます。

1コラム5ページ程度なので肩肘はらず気軽に読めますよ。

眠れないときに読むといいかもしれないですね・・・。

 

 

白い魔術師 著者:阿刀田高

 

短編の名手・阿刀田高氏が自選した10作の短編集。

その主題は衒学、つまり学識をひけらかすという「ペダンティズム」。

特別な知識を疲労して読者に楽しんでもらおうとする意図の小説です。

その通り、阿刀田氏の知識や見聞の広さが伺いしれる作品集となっています。

無駄なく隙のない文体で書かれた、読後に不思議な余韻が残る味わい深い作品が集まっています。

 

 

人生がうまくいくよい習慣 著者:斉藤茂太

 

人間誰しも自分の一生を楽しく過ごして生きていきたいものです。

自分は金持ちじゃないから、美しくないから、健康体じゃないから、”あの人”のように幸せになれない・・・。

と、そんなことを思っている貴方。

是非本書を手にとってください。

”あの人”のように、貴方も”幸せ”になれるはず。

だって人生を上手く運ばせるのって、ほんとにちょっとした発想の転換と工夫をするだけなんですもの。

 

 

新トロイア物語 著者:阿刀田高 

 

紀元前13世紀、トロイの国の王子がスパルティの王妃ヘレネを略奪したことにより、大戦争が勃発しました。

世界史の教科書にも載っている、伝説とされていた「トロイの木馬」で有名なトロイア戦争です。

でも主人公はトロイア王子パリスではありません。

その血に連なる重臣アイネイアスが主人公です。

スパルティに故国を滅ぼされたアイネイアスは、生き残った民たちとともに国の再興を目指し、諸国をめぐる旅に出ます。

果たして彼の悲願は達成されるのでしょうか…!?

吉川栄治文学賞を受賞した、実に読み応えのある歴史長編小説です!!

 

 

STORY OF UJI 小説源氏物語 著者:林真理子

 

名作「源氏物語」の宇治十帖編を、林真理子氏が現代小説として著した書です。

宇治編なので物語の主役となるのは、当然光源氏の息子の薫です。

美貌と才覚に恵まれていたにも関わらず、彼は自分の出生に忌々しいものを感じておりました。

そのため、既に若い頃よりこの世の無常観に囚われていました。

そんなある日、宇治に住まう美しい二人の姉妹のことを知り、彼は姉の大君に懸想し始めます。

しかしこの縁は大君の死によって終わりを告げてしまいました。

けれど打ち沈んだ彼の前に、なんと大君にそっくりな女性・浮舟が現れます。

半ば強引に浮舟と彼は契りを交わしますが、自分の兄弟ともいえる間柄の匂宮が彼女に横恋慕し始めました。

当代随一の貴人二人に挟まれて、浮舟は苦悩にまみれていきますが…。

 

 

砂の女 著者:安部公房

 

昆虫採集をするため、砂丘のある辺鄙な地域に男は出かけました。

そこで村の者たちに罠を掛けられ、砂の穴にある一軒家に閉じ込められてしまいます。

その家には妙齢の女が一人いました。

女と二人、砂を掻きだす毎日を余儀なくされてしまった男。

男は何とかこの穴から抜け出そうと様々な逃亡策を企てまが…!?

 

 

世紀末画廊 著者:澁澤龍彦

 

博学の作家・澁澤龍彦氏の幻想芸術をテーマにしたエッセイ集です。

幻想美術、象徴主義、シュルレアリスムの画家やその作品について紹介されています。

表題「世紀末画廊」から「イマジナリア」「血と薔薇」「シュルレアリスム、狂熱の追求」「空想絵画館」と、全5章で構成されています。

2章目までは2、3ページと短文で、絵画も掲載されており、分かりやすく読めます。

その後の章は難解な論文調で書かれ、読むのが大変ですが、好きな人には興味深く読めるでしょう。

著者のシュルレアリスムに対する愛がびんびんに伝わってくる教養書です。

 

 

生存者 (上) 著者:ディーンクーンツ

 

墜落した飛行機事故にはおそるべき秘密が隠されていた・・・!!

アカデミー出版の天馬氏の超訳作品の一作。異色のSFミステリーです。

見えない謎にひっぱられ、最初から最後までハラハラドキドキしどうしで読むことができます。

物語中盤、そして終盤のバトルはほんと映画を見てるみたいです。

 

 

生存者 (下) 著者:ディーンクーンツ

 

 

世界悪女物語 著者:澁澤龍彦

 

古今東西関係なく、澁澤龍彦氏が厳選した12人の「悪女」が紹介された書です。

どの女性も「凄い」です。唖然としてしまうほどの悪逆無道ぶりです。

善悪の理念を超え、道徳倫理観を吹き飛ばし、極悪非道の限りを尽くしています。

悪魔さえも震えあがるような悪行は、もはや犯罪の域を超えて突き抜け、国を動かし新たなる歴史を創ってしまうほどです。

何が彼女たちをここまでさせてのでしょうか…?

もしかしたら「悪女」とは時代が生み出した象徴なのかもしれませんね。

12人の女性たちの人道を外れた悪の行いぶり、是非お楽しみください…。

 

 

セシルのもくろみ 著者:唯川恵

 

38歳のごく平凡な主婦が主人公です。

友人に誘われて気軽な気持ちで、人気女性雑誌の読者モデルに主人公が応募するところから物語は始まります。

まさかと思っていた彼女に合格の知らせが届いてしまいました。

モデルとしてマスコミの世界に入ってしまった主人公。世界が一変します。

その世界はげに恐ろしき女の戦いが繰り広げられていたのです。

果たして主人公の運命うやいかに!?

 

 

絶頂美術館ー名画に隠されたエロス 著者:西岡文彦

 

裸体(ヌード)が描かれた名画について著された美術教養書です。

全12章で構成されています。

裸体画は現代は全く珍しくないのですが、19世紀半ば以前は、生身の人間の裸身を描くことは禁忌でした。

画家たち、そして鑑賞者たちは、神話上の女神や物語に登場する人物たちの裸を描き、それを見て欲望を満たしていたのです。

裸体画のルーツ、描かれた背景が、実に分かりやすく解説されています。

現代でも誤りやすいモネとマネの巨匠二人が、当時本当に間違えられて事件になったという逸話も紹介されています。

当人たちは不快でしたでしょうが、第三者からすると笑ってしまいますね…。

 

 

「絶筆」で人間を読む 画家は最後に何を描いたか 著者:中野京子

 

タイトル通り画家がその生涯において一番最後に描いた画を紹介して解説した美術教養書です。

ボッティチェリ、ルーベンス、ゴヤ、ゴッホ等誰もが知る15人の巨匠の絶筆画が掲載されています。

「最後に描いた絵」だからといって、それが傑作品でなるということはありません。

ボッティチェリの絶筆画などは、名画「ヴィーナス誕生」からかけ離れたありふれた作品となっています。

それはただ加齢による技術の劣化なのではなく、絶筆にいたるまでの紆余曲折な人生がそうさせたのです。

巨匠たちの人生の激しさには、ただただ口をあんぐりしてしまうばかりです。

名画を残した彼らの歴史の変遷がとてもよくわかる書です。

 

 

千日のマリア 著者:小池真理子

 

表題作を含む8篇の短編が収録された短編集です。

どの作品もめくるめく男女の、いえ、人間の愛憎劇が繰り広げられています。

しかし何故か「怖ろしさ」「おどろおどろしさ」は感じられず、それどころか「切なさ」や「哀愁」が伝わってきます。

そして最後には、仄かに灯る蝋燭の炎のような暖かさがしみじみと広がります。

見事なのは、物語の背景の自然描写です。

人間同士が互いに感情を剥き出しにしてぶつかりあっている中、自然は静かにただ静かに営みを続けているのです。

どの作品の情況においても、夜は明けて朝になり、冬は過ぎて春が来ます。

8作品全てが読み応えがあり、またタイトルも素敵です。

 

 

造花の蜜(上) 著者:連城三紀彦

 

歯科医の夫と離婚した女性の息子が誘拐まがいのことをされそうになったところから物語は始まります。

そして一ヶ月後、息子は本当に誘拐されてしまいます。

しかし犯人から連絡がきたものの、どうも金銭目当てのようではなさそうなのです。

いいように犯人に振り回される刑事と一家。

捜査が難航する中、一家に意外な事実が浮かび上がってきました。

 

 

造花の蜜(下) 著者:連城三紀彦

 

下巻は犯人の一味である一人の男性の独白から始まります。

一銭も取らなかった誘拐事件は、実は本来の誘拐事件のカモフラージュだったのです。

犯人が誘拐し、そして奪った金は一体誰のものだったのか!?

意外な結末が現れました。

そして一年後、別の場所で全く同じ事件が発生しました。

犯人は同一人物なのか、それとも模倣犯なのか?

二転三転するストーリーには愕然とさせられます。

 

 

総統の子ら(上) 著者:皆川博子

 

第二次世界大戦中のドイツを舞台にした長編小説です。

主人公はカールという名のドイツ生まれの少年。

彼は難関をくぐり抜けて、ドイツを最強の帝国にするための武人を養成するエリート軍団ヒトラー・ユーゲントの一員になりました。

その教育は厳しかったけれども、彼は上司と友人に恵まれて立派な軍人となり、次々に激しい戦闘に加わり戦果を挙げていきます。

国と総統に命を捧げ、多くの同胞を失いながらも勇猛果敢に戦っていきますが、結果は歴史の通り…。

敗戦したドイツは戦争犯罪国となり、彼自身も戦犯となってしまいます。

他国に侵略されることのない帝国を造るために命を賭けて戦った「総統の子ら」には非常なる結末が待ち受けていたのでした…。

敗戦後のドイツは、本当に悲惨です…。

 

 

総統の子ら(中) 著者:皆川博子

 

 

総統の子ら(下) 著者:皆川博子

 

 

 

そろそろ最後の恋がしたい―ももさくら日記 著者:唯川恵

 

28歳の女性編集者・桃子の日常を日記形式にして綴ったストーリー。

主人公の職業がマスコミなだけあって、お洒落なラブストーリーに仕上がっています。

物語の冒頭では主人公は元カレと別れて一年たち、新しい出会いを探しているところです。

果たして桃子は素敵な恋人をGETすることができるのでしょうか?

人気漫画家・桜沢エリカが挿絵を描いているということもあって、彼女の話を漫画化したような感じも受けます。