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オルセー美術館に所蔵されている「ヴィーナス誕生」は世界中に知られている名画の一つです。
この名画は19世紀初頭にフランスで誕生したアレクサンドル・カバネルという画家によって描かれました。
しかし描いた作品に反して、彼自身についてはあまり多くは語られていません。
それは一体何故なのでしょうか?
それは当時、新勢力である印象派が凄まじい勢いで題頭してきたことが原因にあります。
そのため彼の画家としての地位と名声は不当に評価され、また多くの代表作が行方不明となってしまったのです。
名作中の名作「ヴィーナス誕生」がナポレオン三世に買い上げられたほどの栄誉を受けたのにも関わらずです。
カバネルは五人兄弟の末子として誕生しました。
11才頃の地元の美術学校へ通い、その後パリの美術学校へ入学します。
そして1845年に出品した作品で、大賞は逃しましたが、審査員の例外的な措置で大賞二等賞が賜ったのです。
そこで彼はローマへ四年間滞在する権利も与えられました。
帰国後、彼は華やかな経歴を辿ることになります。
1852年にサロンで二等を獲得、55年の万国博覧会では一等を獲得、そしてレジオン・ドヌール賞も与えられました。
また、絵画制作以外にも公共建築の装飾などの活動も行いました。
そしてアカデミー派の中心画家として、ジュロームやブーグローらとともにサロンを統制します。
カバネルは肖像画や神話などを題材とした絵を生涯の主題として描き続けました。
新時代勢力の印象派に徹底的に背いたのです。
<アレクサンドル・カバネルの作品>
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