万葉紀行 〜世界遺産王国・奈良を訪れて〜 |
Photo by (c)Tomo.Yun |
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2004年11月12日〜14日 2泊3日で奈良へ小旅行に行きました。
目的は年に一度開催される奈良国立博物館での「正倉院展」の見学でしたが、奈良にある世界遺産も見学してきました。
【行程】 1日目 バス宿泊 2日目 唐招提寺→垂仁天皇陵→薬師寺→法隆寺→中宮寺→奈良町 3日目 東大寺→春日大社→シルクロード交流館→奈良国立博物館→興福寺→奈良町 |
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11月12日(金) 東京駅発の夜行バスに乗りこむ。 行き先は古の都・奈良。 目的は奈良国立博物館で年に一度開催される「正倉院展」を見るためだ。 奈良は数年前に一度だけしか訪れていない。 そのときも飛鳥地方を中心に観光したので、主流の東大寺や法隆寺の見学はまだしていなかった。 よって今回は奈良市内にある世界遺産を中心に観光しようと思った。 わしは歴史だ大好きだ。特にシルクロード文化には深い興味をもっている。 「世界遺産」県である奈良は、仏教文化が花開いた地なので、わしは多くのお宝にめぐり合える期待に胸を膨らませた。 時間とお金の節約のため、行きは夜行バスを利用することにした。 夜行バスは安くて便利だ。 5000円で奈良まで行けるのである。しかも眠っている間に。 わしはよくこの夜行バスを利用する。 夜行バスは奈良だけでなく、国内各地への便も多く出発している。 しかし年々辛くなってきた。 車内は狭いし、窮屈だし、おまけに寒い。 眠ることができれば極楽だが、眠れなければ地獄だ。 夜なので外は真っ暗で景色も楽しむことができない。 今回は仕事で疲れていたせいもあって、出発してすぐに眠りにつくことができたが、朝方の寒さで到着前に目が覚めてしまった。 寒いよう。眠いのに眠れないよう。
11月13日(土) 朝5時少し前に京都に到着。 ここでバスを利用した客のほとんどが降りた。 そのせいでまたバスの中が冷え込んだ。寒いいいいい。暖房つけてくれええええ。 そしてその一時間後、JR奈良駅に到着。 外は薄暗く寒かった。 まっすぐ宿泊先のホテルまで向かう。 滞在先は奈良ワシントンホテル。駅から歩いて5〜6分程度の場所にあった。 荷物をフロントへ預け、ホテルの周囲を歩いた。 朝食を取りたかったが、どの店もあいていない。東京のように24時間営業はしていないようだ。 7時になると、ようやくホテルの隣にあるGASTが開いた。 そこでベーコンエッグセットを頼む。熱いコーヒーを胃に流し込んで、バスで冷えて固くなった体をほぐした。 朝食を終えると、早速観光に向かった。 近鉄奈良駅から電車に乗る。行き先は西の京。唐招提寺と薬師寺を見るのだ。 電車の中から平城京跡が見えた。ああ、奈良にきたんだ、と感動。 途中一回だけ乗り換えて、西ノ京駅に到着。まずは唐招提寺へと向かった。 道の脇に水郷が流れていた。通りを歩く人も走る車の数も少なく静かで気持ちよかった。 奈良がこんなにのどかとは思わなかった。意外だった。わしは京都のような町を想像していたのだ。 京都からは電車で一時間ほどしか離れていない。 それなのに町の色がまったく違う。面白い。 空気は冷たかった。せっかくコーヒーで体をあたためたのに・・・。 朝、ホテルの周囲をうろついているとき、この週末はいきなり冷え込んだと町の人が話しているのを耳にはさんだ。 ついてない。そういえば雲行きも怪しい。雨が降らないといいのだが・・・。わしは晴れ女のはず・・・。 しかしそれにしても奈良の道は狭い。 車が通るたびに壁にへばりつくようにしてよけなければならないほどだ。 事故は起きないのだろうか。 って、そんなこんなで唐招提寺に到着。 駅からの所要時間は5〜6分っといったところか。
唐招提寺へ 教科書で見た通りの朱塗りの柱が立ち並んだ正面玄関にて、拝観料を払い中に入る。 まずは金堂に向かった。だが、なんと工事中だった。感動も何もあったもんじゃない。 金堂であった場所には代りにプレハブが建っていて、その中でビデオ上映が行われていた。 内容は金堂の再建について。興味深い中身だったけれども、吹き抜けで寒くてとても見ていられなくて途中で出てきてしまった。 順路に沿って、歩いていくと、金堂の復興作業の様子を見ることができた。 次に戒壇に行く。戒壇の意味がわからないので、感動があまりない。ただお墓のようだと思った。 講堂の中に入って、御影堂の方へ歩みをすすめた。ここに有名な鑑真和上像が安置されている。 (今回は拝謁することはかなわなかったが、後に東京国立博物館で開催された唐招提寺展で見ることができた) 鑑真のお墓である御廟までたどり着いた。 緑がとても美しい。また、ところどころで紅葉を見ることができた。 見ごろはもう少し先といったところだろう。苔生した庭がとても美しいと思った。 道を引き返して、今度は新宝蔵内に入った。拝観料は別払い。 主に奈良時代(当たり前か)の仏像が無作為に展示されている。衣の流線が美しいと思った。 しばらく寺社や仏像を見に行かなかったので、見方を忘れてしまった。 書籍「仏像の見方」を持ってくれば良かったと後悔。
垂仁天皇陵へ 唐招提寺を出ると、今度は垂仁天王陵へ向かう。 踏み切りを超えて、線路に沿ってひたすら歩く。 周囲は畑が連なっていた。田舎だった。時折、電車が大きな音を立てて横切った。 奈良はもっと都会だと思っていたので、意外な感銘を受ける。 5分ほど歩くと、はりめぐらされた水郷の向こうに、こんもりと生い茂った森があった。 これが垂仁天王陵である。 鳥居の向こうに見えるそれは神秘的で静かで美しいと思った。 時が止まったような気がした。
来た道を戻り、西ノ京駅の方面へ向かう。今度は薬師寺を見学するのだ。 薬師寺は駅の近くで、唐招提寺へ向かう途中にあった。
薬師寺へ 入り口を抜けると、可愛らしい花が咲いていた。 順路に従い、大講堂の中に入る。キタロウの音楽が流れており、良い匂いの香が鼻をくすぐった。 金堂へ行く。有名な薬師三尊像が安置されていた。大きい。でもよくわからない。 国宝を前にしながらもったいない。 オーディオガイドがあればよいのにと思った。 金堂を出て、東塔・西塔を見る。天に向かって屹立するその姿は、青い空に映えてとても美しかった。 ひとしきり感動した後、回廊を回って、南門から外に出た。回廊は以前中国で見た西太后の別荘のものと似ていると思った。 やはり渡来文化の影響なのだなあと思う。 そのまま休ヶ岡八幡宮へ行く。小さな神社だった。一周し、再び南門から境内へ入る。 南門の前にある中門には、左右に力士像が並んでいた。でもこの力士像は漫画っぽくいまいち感動しない。 再び西塔・東塔を眺めながら、金堂、大講堂を通り抜けて、玄奘三蔵院伽藍へ向かう。 玄奘塔はすばらしく美しい塔だった。その裏手には大唐西域壁画殿がある。 ここは春と夏のある期間しか開館しないところだ。平山郁夫画伯が30年の歳月をかけて描いた壁画が祀られているのである。 この壁画の素晴らしいこと素晴らしいこと。さすがは日本の誇る平山画伯。天地一体、森羅万象の名画である。 どんな言葉もこの絵を表現することはできない。是非春か秋かに足を運んでいただきたい。 シルクロードの一日が描かれたその絵画が展示されている天井には星を散りばめた(星は金粉)ラピスラズリの夜空が広がっていた。 大宇宙の真理を目の当たりにしてみた気がする。
薬師寺を出て、西ノ京駅へ向かう。 そして本数の少ない電車になり、郡山駅へ。 郡山駅からはバスに乗り換えて、法隆寺へ向かった。 バスから見た道は狭い!よく事故を起こさないものだと思う。 古都って道を狭く創ってあるのかな、と考えてるうちに法隆寺前へ到着。
お昼も過ぎたので昼食を取る。 せっかくだから飛鳥風の料理をいただこうと思ったが、食欲はそちらに向かない。 結局まつたけごはんを食べた。 味はまあまあ。値段も普通。 腹ごなしした後は、いよいよ法隆寺へ。 法隆寺の門までの遠いこと遠いこと。
法隆寺へ 南大門から入る。まず西院伽藍を見た。五重塔が目についた。でも寺院の意味がわからない。 事前に資料を読んでくれば良かったと後悔。昔読んだ「日出づる処の天子」の内容も曖昧になってしまってるし。 金堂・五重塔内部を見る。金堂内に飛天図があったが明確に記憶できてない。 五重塔内部には多くの仏像が安置されていた。 大講堂は法要中のため閉ざされていた。しかし、脇から入ることができ、法要の様子を伺い見ることができた。 しかし薄暗くてよくわからない。そのまま大宝蔵院へ向かう。 大宝蔵院は重文や国宝の仏像や秘宝がたくさんあった。すごい!の一言。名宝中の名宝がこんなに一度に見られるところなんて他にはないんじゃないだろうか。 知識はなくとも凄い宝ということはわかる。法隆寺ってつくづくお金持ち。 そして教科書でおなじみの「玉虫厨子」もあった。想像していたより大きかった。しかし暗くてよく見えない。 厨子に散りばめられている玉虫は昔は光輝いていたという。今は黒くなってしまっていて虫の形がはっきりしなくなってしまっている。 残念。また、八頭身の百済観音像を見た。造りに感動するとういうよりも、ただただその大きさに唖然とした。細身で長身の美しい仏である。 そのまま外に出ると、別の棟で特別展が開催されていた。別料金。見学したかったが、朝から歩き疲れていたため断念した。 東大門を通り、今度は東院へ。いよいよ「日出づる処の天子」の真骨頂だ。胸が高鳴る。そしてずっと見たかった夢殿があった。 本尊が特別公開されていた。想像していたのと違ったが、美しい造りの八角堂だった。本尊が特別公開されていた。 秘仏らしいが、いまいちありがたみがわからない。夢殿をくるりと一回りして中宮寺へ。
中宮寺へ 法隆寺の脇にポツリと立っている小さなお寺。拝観料は別料金だった。聖徳太子の母親のための御堂だという。建物の周りは池がはりめぐらされていた。 池の中にグロテスクな亀がいた。御堂の中へ入ると菩薩像が祀られていた。像は国宝だという。 世界三大微笑の一つと言われているらしいが、いまいちこれも良さがわからない。 あと、橘大郎女の繍帳が展示されてあった。すごい!と思ったら、なんの、レプリカだった。がっかり。 国宝が安置されているわりには御堂は質祖に感じる。罰当たりかしら???
再び、法隆寺境内へ。来た時と同じ道を戻り、弁天池を通って、西円堂へ登った。ここから眺める景色は素晴らしい!の一言。 斑鳩が全望できる。太子様もここから、斑鳩の景色を眺めたのかしらん。じっくりと景色を堪能した後、境内の外へ。 またバス停までの長い道のりを歩く。宝竜寺は大きくて広くてすごくて難しくて疲れた。今度はもっと文献を読んでこよう。
バス停で法隆寺駅までのバスを待った。日はまだ暮れていない。 バスが到着し、駅まで乗る。その後は奈良駅まではJRで。奈良駅から法隆寺駅まではそんなにかからなかった。
その後、奈良町をぶらぶらする。 奈良町の路地はぎっしりといろいろなお店が並んでいた。なんとなく鎌倉の小町通りに似ているなと思った。 軒先の店の和菓子はどれも美味しそうだった。ガイドブックに載っていた有名な「萬々堂」はやはり込んでいた。 それでも和菓子「もっとの」を購入。思ってたよりも小さい。これで一個300円もするのか・・・・・。三つほど購入。 その後、抹茶クッキーや蕨餅なども購入。団子や草もちもほしかったけど、日持ちしないので我慢に我慢した。 他にも茶菓子のお店がたくさんあり、抹茶パフェやぜんざいが美味しそうだった。けれど夕飯が食べられなくなるのこれも我慢。
さりとてちょうど良い夕食の時間になったので、料理屋に足を踏み入れる。 飛鳥料理を食べてみたかったし、そのお店もたくさんあったが、洋食のお店に入ってしまった。 何故か和風はそのとき食べる気がしなかったのだ。とにかくコース料理と白ワインを頼んだ。 料理は美味しかった。洋食というよりは和洋折衷だった。ちょうどよい間で一つ一つを運んでくれた。鴨がとくに美味しかった。 出された料理全てを綺麗に平らげた後、精算をしてHOTELへ向かった。奈良町からはすぐ近くだった。
部屋に入って、すぐ風呂に湯をためた。お風呂は割りと大きい。 くたくたに疲れた体をバスタブで浸すと、疲れと冷えが一気に出ていった気がした。よく歩いたなあ、と思いながら、バスタブの中で足を伸ばす。 とてもくたびれたけど、気持ちよい疲れだった。 いいものたくさんみたもの。贅沢な一日だったなあと思いながら、風呂を出て、すぐベッドに横になった。明日も朝は早いぞ!
11月14日(日) 朝7時起床。よく眠った。身支度をして、ホテルをCHECK OUT。 フロントで荷物を預かってもらい、観光に出る。 最初の目的地は東大寺である。市内バスに乗るために、JR奈良駅へ向かった。バスに乗った後は、東大寺前で下車。目の前に奈良公園が広がっていた。 びっくり。奈良公園がこんなに大きくて広くて綺麗だなんて思わなかった。素晴らしい景観である。 可愛らしい人懐こい鹿がたくさんいたので、早速鹿せんべいを買って餌付けする。鹿がたくさんよってきた。 可愛い!!せんべいをあげながら、東大寺方面へ歩いていく。鹿がついてくる、ついてくる。なんだか姪に似ていると思った。 餌があると近づいてくる・・・。
東大寺へ 南大門を通り、中門を抜け大仏殿へ。たまげた。なんて巨大な建物なのだろう。圧巻の一言。 これまでにいろんな寺社を参拝したが、こんなに大きい仏殿は見たことはない。 また、中門から大仏殿までかなりの距離がある。はるか1000年前も昔によくこんなものを創ったものだと感動。 大仏殿の中にはあの有名な「奈良の大仏」様が安置されていた。 あまりにも大きすぎるのでありがたみがわからん。始終見上げていなければならないので、首が痛くなった。 全て金だからこれはまた別の意味で凄いと思った。四隅には四天王が安置されていた。 四天王は何処にでもいるんだなあと思った。大仏様をじっくり拝んだ後、外へ出た。 正倉院へ向かったが、まだ開館していなかった。 仕方なく二月堂へ向かう。高台にあり、かなり歩いた。 そこからは法隆寺の西円堂で見たのと同じくらい素晴らしい景色が見えた。 さらに三月堂を拝観し、再び正倉院へ。開館はしていたものの、正倉院前は人だかりができていた。 人垣を分けて正倉院を正面から見る。素晴らしい!なんという美しい建物なのだろう。 教科書で見たとおりの遺物。無駄のない質祖な美だ。はるか昔、この中に何千点もの国家の宝物が保管されていたのだと思うと、深い感慨が湧き上がってくる。 うーん、中に入ってみたい。 その後、戒壇院を見学して国道へ出る。東大寺は広くて大きすぎ。疲れた。
東大寺の見物に午前中いっぱいかかってしまった。歩き回っておなかもすいたので昼食を取ることにした。 近鉄奈良駅まで歩く。駅のアーケード内でうどんを食べた。まずくもなく美味しくもなく。 でも体はあたたまった。再びバス停へ。
春日大社へ 近鉄奈良駅からバスで春日大社本殿前で降りる。 山道とも思える道を登り、本殿へ向かう。 七五三をしていたので、着物を着た子供がたくさんいた。 南門を抜け、特別参拝の受付をすまして中に入る。 国宝の燈篭を見ながら進んだ。祝詞のテープが流れている。意味不明。 さらに奥に行く。小さな神社がたくさん祀ってあった。さすが八百万の神の地。 本殿の中を拝観するのはそれほど時間がかからなかった。正直意味不明。 勉強不足を実感。本殿を出て、山の中を歩いていく。緑が豊かで空気が美味しかった。 神の地をあるいているのだという実感を持った。まさしく聖域である。 末社を一通り廻った後、下山。ここもよく歩いた。
国道へ出る。そして今回の旅の目的である「正倉院展」の開催地、国立博物館を目指す。 途中、奈良公園でシルクロード交流館への矢印を見つける。見学する時間があったので寄ってみることにした。
シルクロード交流館へ 静かで見学者もほとんどいなかった。 展示物も少なく、大した遺物は飾られていなかった。 けれど、館内正面にある飛天図は美しいと思った。
奈良国立博物館へ ようやっと憧れの博物館へ到着。 胸が高鳴る。入り口は人だかりができていた。運悪くうるさいおばちゃんたちの集団の団体客とあたってしまった。 入館権は既に購入してあったのでそのままに入館し、中でオーディオガイドを借りた。音の悪いこと悪いこと。ボリュームを最大にして、人ごみ掻き分け、いざ観覧へ。 思ったほど大した物は展示されていない。多分わしの眼が肥えてないせいだろう。また金銀の財宝を勝手に想像していたこともある。 展示物は金銭的価値よりも歴史的価値の方があるのだろう。それでも琵琶と螺鈿の箱は美しいと思った。これぞ天平文化の華! ガイドから聞こえてくる天平の音も非常に綺麗だった。それはまさしくシルクロードの音楽だった。 人ごみに流されながら退場。思ったより展示品が少なかった。観覧は一時間もあれば充分。 観覧後、一階の庭で抹茶と和菓子を頼み、池を眺めながらいただく。うーん、風流。時間がまだあったので、常設展を観覧しようと思ったが今回はやめといた。
興福寺へ 博物館を出てから歩いて世界遺産の一つ、興福寺へと向かった。興福寺まではすぐだった。 ここにはわしが以前から見たかった国宝の「阿修羅像」が安置されている。楽しみだった。 いざ、国宝館へ。中は暗くて寒かった。おまけに陳列の仕方が単調で陳腐。 国宝や重文なのだから、もう少し陳列の仕方に気を配ってもいいのではないかと思った。 せっかくの魅力が半減している。以前、上野の国立博物館で見た「興福寺展」の方がよほど立派に飾っていた。 とにもかくにも「阿修羅像」である。すんばらしい!教科書で見ていたが、本物はもっとずっと素晴らしい。 さすがは日本の誇る国宝である。神仏像でありながら、この生々しいほどに人間くさい表情をしている。 何百年前に創られたというのにも関わらず、今もなお新鮮さが感じられる。真の芸術とは年月を感じさせないものなのだと思った。 美しい、本当に美しい仏像である。これを見るだけでも奈良に足を運ぶだけの価値があると思った。 ここのには他にも素晴らしい神仏像があったのだが、ほとんど記憶に留めていない。昨日、今日とで素晴らしい物を見すぎてしまったようだ。 頭がパンクしてしまった。それでもやはりこの「阿修羅像」だけは、心に深く焼きついている。 生身の人間よりも存在感をもたせてるから本当に凄いとしかいいようがない。 「阿修羅像」をたっぷり見た後は、外へ出て、五重塔、南円堂を廻り、興福寺を後にした。
奈良の観光はこれで終了。あとはおみやげを買って、東京へ戻るだけ。 奈良町を通り、ホテルへ荷物を取りに向かった。
猿沢池へ出ると、人力車をひく男性に声をかけられた。 おもしろそうなので乗ってみようと思い、値段を聞いたら2000円というのでやめた。 しつこく誘われたが、上手く交わして逃げた。そこから歩いて奈良町へ。
昨日目をつけていた和菓子を購入。どれもこれも美味しそう。みんな買って帰りたかったが我慢我慢。 少しおなかがすいたので「キャベ焼き」というものを購入して食べた。お好み焼きのように、キャベツだけを卵でくるんだ食べ物である。 お値段はなんとたったの100円。美味しかった!しかも腹もふくれた。また、名物「柿の葉寿司」も持ち帰りで購入した。
HOTELに到着し、荷物を受け取ると、帰途を辿るため奈良駅へ向かった。 そして電車に乗り、京都へ。外はもう真っ暗だった。景色を楽しめなくて残念。 京都に到着すると、新幹線の時間まで間があったので、駅の外に出ることにした。 京都駅は以前きたときよりも近代的になっていてびっくりした。京都タワーが美しい。 土産物屋を廻り、再び構内へ。 新幹線に乗り込むと、買った「柿の葉寿司」を食べた。美味しい!あっという間に平らげてしまった。
世界遺産たくさん見て、美味しいものたくさん食べ、心も体も満腹になった2泊3日の古代へのタイムスリップでした♪ |
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