冬嵐紀行 〜冬の京都を訪れて〜 |
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2004年12月28日〜31日 京都へ3泊4日の小旅行に出かけました。
ツアーでなく個人プランでの旅行なので好きなところをまわることができました。 でも今回はお天気に恵まれなかったなあ。
【旅程】 1日目 バス宿泊 2日目 竜安寺→金閣寺→仁和寺→広隆寺→西芳寺→南禅寺→哲学の小道 3日目 天竜寺 4日目 京都劇場 |
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12月28日(水) 夜22:00出発の夜行バスに乗り込む。 行き先は千年王国京都。会社の冬休みを利用しての小旅行だ。 京都はいつも込んでるけれど、年末なら人が少なくて観光しやすいであろうと思い、行くことにした。 バス亭は人がたくさんいて驚いた。 年末年始で故郷に帰る人たちなのあろう。ともかく京都行きのバスに乗る。 乗車当初はそれほどでもなかったが、だんだんと冷えこんえきた。おまけに眠れない。 辛いバス移動になった。
12月29日(木) AM6:00前に京都に到着。真っ暗だった。おまけに雨が降っているではないか。それにものすごく寒い。 暗闇の中、HOTELを地図を見ながら探した。宿泊先は第三タワーホテルである。 阪急を曲がったところに、そのHOTELはあった。駅近のホテルを選択したのだが、確かに近かった。 ロビーに入ってチェックインをする。まだ6:00だったので、当然部屋には入れない。 HOTELの人に聞くと、またお店もどこも開いていないという。 東京のように24時間あいているレストランがないので不便。 仕方なくロビーで時間をつぶすことにした。
7時になり、ようやく空が白けた。外へ出る。雨が降ってる。最悪。 近所のコンビニで傘を購入し、朝食を取るため駅近のレストランに入った。 店の中も寒かった。頼む。もう少しあったかくしてくれえ〜。
朝食を取った後、駅前のバス亭に向かう。バス亭には人がたくさん並んでいた。 しかもバスはなかなかこない。体がどんどん冷えこんでいく。 バスがようやっとのことで来た。こんではいたが、座ることはできた。窓から見える風景は京都らしい。まあ、京都なのだから当たり前なのだけれど・・・。 先月訪れた奈良と違い、都会だった。車や人の流れが違う。つかえながらとにかく目的の竜安寺に到着。
竜安寺 雨の降る中傘をさして境内に入る。 京都で最も人気の高いお寺であるのにも関わらず、ほとんどというかまったく観光客がいなかった。 じゃり道を静かに歩いていく。 寺務所に入ると、すぐに有名な庭園が見えた。 この庭園の造りの意味はよくわからないが、確かに美しくある。無駄のない洗練された美である。 この竜安寺を訪れたのは実は今回が初めて。以前から来たかったので念願がかなった。 でも、庭の美しさの意味がよくわからない。もったいない。残念。もう少し勉強せねばと思う。 寺内をぐるっと回って外へ出る。じゃり道を通ってパゴタを見た。 境内全体が草も木も見事に調和されている整った庭園だった。 また池の美しいこと美しいこと。静かなる美だ。日本人の心の投影を見た気がした。 池の中を鴨が音を立てずに氷の上をすべるように泳いでいた。 日本画を見ているかのようだった。 春や秋はさぞかし美しいに違いない。 時を止めた空間のようだと思った。
金閣寺 次の観光場所はあの金閣寺である。竜安寺前からバスに乗っていこうと思ったが、なかなかこないので歩いていくことにした。 雨は相変わらず降っていて、おまけに寒い。金閣寺までの道行きは自然いっぱいで景色も良かった。 天気がよければ良いハイキングコースだろうと思った。途中、立命館大学を横切る。 二十分くらい歩いたあろうか。ようやく金閣寺の外苑にたどりついた。周囲からはこんもりとした山としか見えない。 受付に行くと、外人の観光客がたくさんいた。拝観料を支払うと、お札をくれた。中に入ると、池の向こうに金閣寺が見えた。 本当に全て金だった。あまりにも金づくめなので、かえって荘厳さがかんじられず、それどころかおもちゃに見える。 金のお寺ってあまり品がないなあと思った。でも池は美しい。竜安寺の池に似ている。どこの寺の池も同じなのか? 寺の中に入れるのかと思ったら、入れなかった。外側を見るだけだった。遠くから美しさを楽しむだけなのか。 なんだかつまらない。中の様子が見たかったのに。ぐるりと裏をまわって出口へ向かう。出口からは金閣寺はもう見えなかった。 寒くてゆっくり堪能できなかった。雪景色ならもっと美しいかもしれない。
仁和寺 金閣寺から再びもと来た方面へ戻るため、バス亭でバスを待った。10分以上待っただろうか。 ようやっと来たバスに乗り込み、今度は仁和寺へ行く。バスは寺の前で止まった。 雨は相変わらず降っている。門をくぐりぬけ、境内へ入った。中は広い。 今度は寺務所と思われる場所から寺内へ入った。中は寒い。暖房をきかせてないのだ。 最初に大日如来像の絵があった。拝む。わしはやはり密教図がすきなのかもしれない。意味はよくわからないが、何故かひきつけられてしまう。 色は鮮やかだし、何より調和が取れているところがいい。 そのまま順路を辿って足を運ぶ。床は冷たかった。雨の中を歩いてきたため、足先は冷たいというよりは痛くなっていた。このままではしもやけになってしまう。 その後、寒さのため、見たもの全ての記憶が曖昧になった。確か庭園は美しかったような気がする。 あと寺の様式や庭の造りは全て竜安寺や金閣寺に似ていた。ようするに京都のお寺は皆同じなのだ。 寺内を出て、中門をくぐり、金堂、五重塔、観音堂をまわった。中に仏像が安置されていたが、暗くてよく見えなかった。 そしてそのまま仁王門を抜けて外へと出た。
広隆寺 仁和寺を出るときに、広隆寺への行き方を尋ねると、親切に丁寧に教えてくれた。対応が昔と違ってびっくり。京都もやはり観光地化されてしまったんだなあと思った。 言われたとおり、仁和寺の前から出ている電車に乗った。途中一度乗り換えをした。電車の窓からは半跏思惟像の模造がたくさん見えた。 なんだかバリ島を彷彿させる。太泰で下車すると、すぐ前に広隆寺があった。中に入り拝観権を購入。700円もした。高くてびっくり。 ついでに次の観光地、苔寺への行き方を尋ねた。ここも親切に対応してくれた。 しかしそこまでのバスは一時間に一本しか出てなく、またそのバスがあと一時間もしないうちにくるというのであせった。 急いで霊宝殿へ向かう。最初に十二神将像があった。皆似ていて区別がつかず。(カルラ神は別) 中は寒かった!おまけにバスの時間が気になって落ち着いて見ることができなかった。しかし、国宝の半跏思惟像は素晴らしいと思った。 これを見るだけでも京都に来る価値があると思った。
西芳寺 広隆寺からバス亭に向かう。 なんともバス亭らしくないバス亭だった。雨はあがっていた。 数分待っていると、苔寺行きのバスがやってきた。いいタイミングだった。 予約した時間に間に合いそうだ。バスに乗り込み、嵐山方面へ向かった。 窓から見る風景は美しかった。さすが千年の都・京都である。粋な趣がある。 1時10分前に苔寺前駅に到着。西芳寺、別名苔寺はそのバス亭から少し歩いたところにあった。 勘違いして最初「鈴虫寺」へいってしまった。引き返して、今度こそは苔寺へ。 道はおそろしく静かだった。しかも狭い。奈良もそうだったけど、やっぱり古都って道が狭くつくられてるんだろうか。 苔寺前に到着すると、門の前に出迎えの男性がいた。なんだかものものしい。 迷ってしまったせいで、1時を少し回ってしまった。せかされるようにして、本堂に案内される。 トイレに行きたかったが言い出せなかった。 書院の中では、すでに多くの人が正座して並んでいた。寒かった。なんで何処もかしこも寒いんだろう。 御経が始まる。大学時代に習った御経と同じであった。 御経終了後に、御札に祈願を書いた。常日頃、PCで仕事してるせいか、漢字を度忘れしてしまい、字が書けなくててあせった。 その後、庭に案内される。説明によると、この苔寺には120種類の苔があり、そのうちの三種類が主な苔なのだという。 雨上がりの後で苔は光っていてとても美しかった。庭園はまるで別世界だった。世界中探しても、このような光景を見ることはできないだろう。 神の世界がここにあった。静かなる美。苔がこのように美しいとは思わなかった。幽玄の世界。日本人の深奥を見た気がする。 ゆっくり庭園を歩きながら苔の景勝を楽しむ。ところどころで景色が違って見える。それはまるで人の心のようにも思えた。 人間の思考の行き着く先を見た気がした。ここは雪景色もさぞかし美しいであろう。ゆっくりと庭を一周した後に外に出た。 もう一周したかったが、時間がないので断念。一歩外へ出るとそこは現実世界。秘宝は物だけではないのだと実感。
お昼の時間はとっくに過ぎていた。 おなかがかなりすいていたが、バスの時間があったので、我慢した。しかし、店の客引きがすごいことすごいこと。 昔の京都の人ってこんなに商売熱心だったけ?観光地化の波がおおったのだなあと改めて実感。 バスが到着したので、乗りこむ。来た道を引き返していく。結構込んでいた。 東京と違い、交通の便はバスが主流なので、少し面倒。いや、東京が特別なだけか。 二条城で下車。到着まではかなり時間がかかって疲れた。おまけに寒い。 急いで地下鉄に向かう。しかし地下鉄構内も寒かった。東京の地下鉄構内はあったかいのに〜。 東西線蹴上駅にて下車。そこから次の目的地の南禅寺に向かう。 途中幾度も外国人に道を聞かれた。日本人のわしだってわかりにくいのに、ましてや異国の人ならなおさらわからないだろう。 気の毒だったが、わしは何もできん。うまく地元の人をつかまえてくれ。
南禅寺 ようやっと到着。PM4:00近かった。人が多い。 ここは昔から訪れたかった場所だった。念願かなった。ようやっとこれた。 三門はやはり大きく圧巻だった。秋の紅葉の時期はさぞかしみごたえがあるであろうと思う。 庭園は全てしまっていた。おかげで何も見ることができなかった。残念。 遠くから狩野派の襖絵だけ、見ることができた。しかし境内は広い。またじゃり道で歩きにくい。 水路閣は美しかった。絵になる。また独特の存在感があった。
広い境内を出るともう4時を過ぎていた。 永観堂に行こうと思っていたが、あきらめた。見返り観音見たかったのに残念。 またの機会に。
哲学の小道 最後に哲学の小道を歩いて帰ることにした。 日が暮れ始めていた。流れる水路の美しい音を耳にしながら、ゆっくり足をすすめる。 川の流れは人の心の流れ、時の流れ。 自分の上に流れる時の川もこのようによどみなく美しいといいのにな、と思う。 無常の世界がここにある。 高校生の時にこの道を歩いたのだが、昔ほどの感動はわきおこってこなかった。 途中、喫茶店に入る。体があまりにも冷えこんでいたので、暖まりたかった。 しかし、店の中はあまりあたたかくなかった。COFEEを頼んだ。あまりおいしくなかった。 しかし休んだら少し疲れはとれた。再び外に出る。まだ続く哲学の小道をひたすら歩く。 そして最後の路?まできたときに左折して、広い道に出た。そこから引き返すような形で道を歩いていくと、バス亭を見つけた。 見ると、京都駅行きである。ここからバスに乗って京都駅まで戻ることにした。
しばらくしてバスが到着した。乗り込む。混雑はなかった。しかし銀閣寺からたくさん人が乗ってきた。 外はかなり薄暗くなっている。道はまた渋滞していた。バスはなかなか思うように進まなかった。 京都駅に到着するにはかなりの時間を要するであろうことが予想され、果たしてその通りになった。 PM5:30過ぎにようやっと京都駅に到着。外は暗く、おまけに風が強くて寒かった。
1日目の観光は無事終了した。行程は予定通り進んだ。あとはお楽しみの夕食である。 駅からすぐの場所にあるイタリアンの店に向かった。 ビルの2階にあるその店に足を一歩踏み入れると、まだ客は1人も入っていなかった。 カウンターに通される。ドアの近くなので寒い。う〜ん、奥に案内してくれないかなあ。 でも何も言わなかった。メニューを見て料理を注文する。 寒いからあったかいものを食べよう。そう思ってシチューコースを頼んだ。 前酒にカシスオレンジを頼んで、料理が運ばれてくるのを待った。 そしてお待ちかねの料理が運ばれてくる。前菜・サラダ・メインディッシュ・デザートの順だ。 昼食を取らずに観光をしたせいで、かなりおなかがすいている。 出されてくる料理を次々キレイに平らげていく。おいしいっ! 昼食をとっていなかったことを抜かしても、かなりの美味しさである。目が覚めるようなお味だ。 シチューの肉なんかよく煮込んである。肉の隅々まで汁がしみわたっていて柔らかくかつ歯ごたえある。 デザートなんか驚きだ。大きい上にフルーツが数種類も散りばめられている。しかも美しいみかけを裏切らない美味しさだった。 皿をなめつくすかのようにして、すべてキレイに平らげた。おいしかった〜。1日歩きまわったあとの食事だからなおさらすばらしく感じる。 お値段はこれで2000円。かなり安いだろう。 会計を済ませ、外に出る。行き違いにちらほら客がはいってきた。これからが混む時間帯なのあろう。よい時間に店に入った。
京都TOWERの中を通って、ホテルへ向かう。いつでもここは賑やかだ。 部屋についてすぐバスタブに湯をためた。体が完全に冷え切ってしまっている。早く体をあたためて、ベッドに入ろう。 お風呂はちょっと狭い。ま、仕方ない。充分に湯につかって、風呂から上がる。髪を乾かしてすぐにベッドにもぐりこんだ。だが何故か眠れない。 なんで〜。あんなに歩いたのに〜。
12月30日(金) よく眠れなかった。なんだか体がだるい。起きるのが辛かったが、カーテンを開けて窓の外を見ると、昨日とはうってかわったいいお天気。 早く外にでなきゃ、もったいない。体の目を覚まさせるため、SHOWERを浴びる。そして着替えて出発だ。 市バスに乗り、電車に乗り換え、嵐山駅へと到着した。なんていいお天気なのだろう。景色がすみずみまで見渡せて、とても気持ちよいことこの上ない。 早速渡月橋を渡る。橋から見える景色も、その下を流れる川もみな美しかった。う〜ん、風流。 橋を渡り終えた後、朝食を取るために近くのお店に入った。しかし、誰もいない。客も店の人間も。 何度か呼ぶと、ようやっと店の人間が出てきた。くずきりセットを頼む(朝食なのに)。お値段は850円。ちょっと高め。 まあ、この辺はみなこのくらいのお値段なのだろう。お味は普通。 しかし店内は寒い。京都のお店ってなんでこうみんな寒いのかなあ。
天竜寺 お店を出ててくてく歩いて天竜寺へ向かう。道々にいろんなお店があって賑わいを見せていた。 天竜寺入口に到着後、寺内と庭園を見ることができる券を購入した。まず寺内から観覧する。 寺内はやはり他のお寺とそう変わらない。微妙に違うのだろうが、知識の薄いわしには同じに見えてしまう。 しかし、寺内から見た庭は美しいと思った。今までみた中で一番美しい庭園だと思う。 また寺内の襖には龍が描かれている。良さがいまいちわからん。ただ目玉がでかいなあと思った。ばちあたりだなあ。 一通り寺内を観覧した後、外へ出て庭を閲覧する。庭は中から見たときと同様とても美しかった。日本の美の集大成がここにある。 そこに祀られている観音様も美しかった。 ふと見上げると、庭の奥に山道があった。観光客はみなその道をはいっていっている。その道はどうやら別のお寺に向かう道らしい。 わしも早速その道を辿って行こう・・・と思ったら、気分が悪くなった。足が重くて体がだるい。これはまずい。 わしはホテルへ引き返すことを決意した。
天竜寺から嵯峨嵐山駅まで歩く。かなりの距離だ。お天気がいいので、普段であれば気持ちよく歩けたであろう。しかし、今のわしにはとても辛い道のりだった。 しかししっかり腹はすくから困ったものだ。自分の浅ましさを思い知った気がした。 駅近くの会館で昼食を取ることにした。またしても客は1人もいない。 体が冷え切っているせいで、具合が悪くなったのと予想したので、温かい鍋物を注文した。 あまり期待はしていなかったのに、料理はとてもとても美味しかった。具合の悪い体がびっくりするくらいの美味さだった。 体調は悪くても味覚と食欲は落ちていない。それほど具合が悪いわけではないらしい。でも旅先で無理は禁物。 気分が悪いのにも関わらず、料理は全てキレイに平らげてしまった。わしはいつでもどこでも食事はきれいにたいらげるんだなあ。 お値段は1000円。この味とボリュームではかなり安いといえよう。 食事が済んだ後、電車に乗り京都駅に向かった。天気が良いので車窓の風景が楽しめた。嵐山駅から京都駅まではすぐだった。 駅に着き、まっすぐホテルに戻る。ああ、駅近くのホテルを予約してよかったとしみじみ思った。そのままベッドにもぐりこんで死んだように眠った。 どうやら睡眠不足と寒さで体調を崩してしまったようだ。
目が覚めたときには、外はもう暗くなっていた。ああ、いいお天気で観光日和だったのに寝て過ごしてしまった。もったいない。 夕食を取るために起き上がって着替えて外へ出た。やっぱり寒いよ。 あまり歩きたくないので、駅近くのデパート内にはいった。さすがにデパート内は暖かい。レストラン街に行き、京料理の店に入った。 この店も周囲の店も混雑はしていなかった。あまり味がよくないのかな、なんて思っていたらとんでもない!すごく美味しいよっ! ボリュームもある。値段だって1000円してないし。多分西日本はどこでも料理がうまいんだろうなあ。 食事が済んだ後、また京都TOWERの中を通ってまっすぐHOTELへ戻った。 ゆっくり体をやすめねば!あと1日観光しなければならないのだからっ!!
12月31日(土) なっ、なんと雪が降っている!TVをつけてニュースを見ると、例年にない大雪だという。昨日はあんなにあんなにいいお天気だったのに・・・。 京都の雪景色も乙なもんだが、寒さに弱くかつ昨日より体調を崩していたわしは観光を断念した。体調が良かったら、雪の二条城がみたかったなあ。 昨日、観光を途中で中止してホテルでやすんでいたのにも関わらず、なんだか今朝も調子が悪い。体がだるくて仕方ない。 フロントに電話してチェック・アウトの時間を延ばしてもらった。観光は中止にすることに決めた。
今日の予定は京都劇場でミュージカルを見ることになっている。券はすでに前もって購入してある。それを見たらもう東京に帰ろう。 開幕時間は午後二時からなので、チェックアウトぎりぎりまでホテルで休むことにする。 12時少し前まで部屋で休んだ後チェックアウトし、その後荷物をフロントで預かってもらって外に出た。雪だよ。雪が降ってるよ。 身を震わせながら、駅前の料理屋に入る。湯豆腐セットを頼んだ。京都といったら湯豆腐でしょう、やっぱり。 ここも期待を裏切らなかった。量が多くて美味しかった。お値段は1100円。昼食にしてはちょっと高めかな?駅前だからかもしれないけど。
おなかをたぽんたぽんにした状態で、京都駅内の劇場へ行く。ミュージカルの演目は「美女と野獣」だ。席はA席。 このミュージカルはNYでは見たことはあるけど、日本でははじめて。はたしてどう違うか楽しみである。 劇場内に入り、荷物をコインロッカーに預けて、席へ向かった。席は2階。うーん、あんまりよくないなあ。やっぱS席とればよかったかなあ。 開幕までまだ間があり、待っているうちに眠くなってしまった。あれだけ寝たのに何故???とりあえず始まるまで寝て待つことにした。 そして開幕。聞きなれたディズニーの音楽が耳に鳴り響いた。目を開けて舞台に視線をそそぐ。うーん、やっぱり見えにくいなあ。 目をぐっとこらして舞台を鑑賞する。と、そのうちにまた眠くなってきてしまった。劇場内が薄暗く、また舞台が見えにくいせいだろう。 我慢の限界だった。わしは劇中大爆睡してしまった。気がつくと、舞台は終盤だった。なんとか野獣が王子に戻るシーンは見れたのだけど・・・。 ああ、チケット代もったいない・・・。そんな苦恨を胸に抱えながら、劇場の外へ出てホテルに荷物を取りに向かった。そして再び駅へ向かう。
帰りも夜行バスだったが、これ以上は体がもたんと判断し、バスをキャンセルし、今から一番早い時間の新幹線に乗って帰ることにした。 しかし新幹線は少し遅れているそう。雪のせいか。10分ほどの遅れで到着した新幹線に乗り込み、東京へと向かう。 なんか新幹線の中も寒いよ。体を暖めるため、コートをひざ掛けがわりにした。窓の外は真っ暗で景色は楽しめない。 早くおうちに帰ってお風呂に入りたいなあ。 2時間後、東京駅に到着。雪なんか降っていない。 冬の京都はいくもんじゃない、と思いながら新幹線から降り、わしは家路へと急いだのでした。 |
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