立山・黒部アルペンルートの旅～夏のアルプスを訪れて～

東京駅で家族と待ち合わせ。集合時間はなんと６時２０分。朝眠い目をこすりながら家族６人で集合場所に向かう。

集合場所には既に添乗員さんと何人かのツアー客が着ていた。

周囲には違うツアーの客たちが集っている。かわいそうに添乗員さんは大声を張り上げてツアー客達に旅程を説明しなければならなかった。

我々は添乗員さんの説明を一通り受けた後、新幹線乗り場へ向かう。ツアー参加人数はかなりいる。添乗員さん大変だろうなあ。

出発時刻６時５２分（早い！）のあさま５０３号に乗り込む。朝早いせいか、ツアー客以外の乗客は少ない。我ら家族六人は椅子を剥き合わせにして座った。

そしてコンビニでかったおにぎりやパンをほおばる。いいお天気だから外の景色がくっきり見える。どうぞこの天気が明日まで続きますように・・・。

一時間半後、長野県上田駅に到着。ここからバスに乗って富山県に向かうのだ。約三時間のバス移動だ。

途中休憩を取りながら、北陸へ向かう。トンネルの多いこと多いこと。日本海が目にはいってきた。そしてようやっと目的地の宇奈月駅に到着。長かった～。

ここから名物のトロッコ列車に乗り、黒部渓谷の景色を楽しむのだ。

宇奈月駅（１２：０９）発ー柳橋駅ー森石駅ー黒薙駅ー笹平駅ー出平駅ー猫又駅ー鐘釣駅（１３：２７）着

お弁当を手に持って、１２：０９分発のトロッコ列車に乗り込む。ここから鐘釣駅まで行き、またUターンして戻るのだ。鐘釣駅までの所要時間は１時間半程度だ。

我々は団体客なので、まとめて後方の普通車両に座らされた。人数が多いので家族ばらばらになってしまったよ。

席は４人掛けで、１車両みんな一列４人になっていた。うーんきゅうきゅうで苦しい。そんなこんなでしゅっぱーつ。列車はごっとん、大きな音をたててゆっくりと走りだした。

なんだかTDLのビックサンダーマウンテンのようだ、と思った。

列車はゆったりと進む。窓がないので、吹き付ける風が心地よい。天気が良いので最高の見晴らしだ。


出し平ダム	新黒部川第二発電所	新柳原発電所

　　　のんびりと、本当にのんびりと列車は鐘釣駅に到着した。ここで３０分ほどの自由時間をいただく。

駅構内で我々はお弁当を食べることにした。１個千円のお弁当。どんなお味だろう。わくわくしながら蓋をあけ、箸を取り出してごはんを口に運んだ。

・・・・・おいしくない・・・・。なんじゃ、この味は・・・・。千円もしたのに・・・・。結局、お弁当は半分近く残してしまった。

自由時間は少ない。駅の周りを散策する。と、いっても見るところなんてほとんどないのだけれど。

今年は信じられないくらいの酷暑なのだけれど、さすごにここは少しひんやりしている。湧き水で手を洗うと冷たくて心地良かった。

少し先まで歩けば、足湯があるらしい。はいりたかったな。はい、下は鐘釣駅周辺の駅です。

集合時間になり列車到着場所へ向かう。帰りの列車は添乗員さんが、はからってくれて我々家族だけを別車両にしてくれた。

親切な添乗員さんだ。ありがとう。６人での参加なんて我々だけだもんなあ。他のお客さんはほとんどが二人組か三人組、多くて４人組だもんなあ・・・。

列車到着後、我々だけは他の客とは違う車両に乗り込んだ。ほとんど貸切状態である。他のツアー客にちょっと申し訳ない気持ちにある。すみませんねえ。

しかし足元怖いよ。ほんとに崖の上走ってるよ。凄い高さだよ。文字通り渓谷だよ。

列車は来たときと同様ゆったりのんびりすすむ。眠くなってきた。実際寝てる人も何人かいた。

うーん、列車の旅って本来はこういうもんだよなあ。そんなこんなで出発点の宇奈月駅に到着。

ここからまたバスに乗って宿泊場所へ向かうのだ。宿泊先は長野県の白馬・栂池高原である。三時間のバス移動であーる。

途中休憩をはさんで、栂池高原に到着。宿泊先はサルアンピールホテルだ。民宿に毛がはいたような旅館とのこと（添乗員さん談）。

実際本当にそうだった。夕食は７時からで、まだ時間がある。姉と子供とで外に買い物がてらお散歩に出かけた。父と母は暑さと移動でダウン。

我々はホテルを出て坂を下っていった。６時だがまだ明るかった。空気は高原のせいか涼しくて心地よかった。

周囲にはホテルが立ち並んでいるがしーんとしている。人も歩いていなかった。

坂を下り終えたところにゴンドラ乗り場があった。ここから栂池湿原にいけるらしい。機会があればいってみたいものだ。

さらにその先にすすむとお店が並んでいた。でも開いているところは少ない。なんでだろう？？？観光シーズンはすぎてるのかな？？？

お店に入って、いくつかお菓子を購入後、ホテルへ戻った。ゴンドラ乗り場のところに足湯があったが、あまり入る気のしない造りだったのでやめといた。

ホテルに戻り、しばらくしてようやく夕食になった。昼のお弁当がまずくて、あんまり食べなかったせいで、おなかすいちゃったよ。

家族で食卓につき早速いただく。夏の高原の食卓らしく、さっぱりしている。てんぷらとこんにゃくがおいしかった。下記ご欄あれ。

夕食後は部屋に戻って、夜寝るための布団をしいた（このホテルは布団は自分でしくらしい）。

その後お風呂に向かう。お風呂は一つしかなく、また小さかった。５人も入ればいっぱいになってしまうだろう。温泉ではあるが人口の温泉であった。

他のツアー客はゴンドラ乗り場近くにある有料の温泉に入りにいったようだ。

風呂から出た後、わしはすぐ布団の中にはいった。あっという間に眠りに落ちる。朝早い出発だったからな～。

ぐっすり眠った。よく眠った。外を見ると今日も上天気。着替えて、朝食場所に向かう。朝食はお膳式だった。キレイに平らげる。

バス出発時間まで間があるので、外を少し散歩することにした。高原の朝はほんとにすがすがしい。空はまだ朝早いというのに真っ青だ。

ホテルからバスに乗り出発。今日は長野側から富山側にぬけるアルペンルートを辿るのだ。最初の地点は扇沢駅から。バスに乗って一時間ちょっとの道のりだ。

扇沢駅に到着。ここからトロリーバスに乗って、黒部ダムに向かう。所要時間は約１５分。

このトロリーバスはガソリンでなく電気で走る乗り物なので、鉄道の一種として区分されているそう。そんなこんなでこれに乗って黒部ダムに到着！

　←これが渡邉ファミリーだっ！えっ？誰もきいてないって？？？

黒部ダムは先人の残した最大の事業といわれ、約７年の歳月をかけて完成された。文字通り圧巻です。

また６月中旬から１０月中旬まではダムの大放水期間となっており、それも見ることができました。下記をご欄あれ。

ダム建設とはいっても周囲の景観はまったく損なわれておりません。文明と自然の共存がここにあります。

ここからケーブルカーに乗り、黒部平に向かう。このケーブルカーは国内唯一の「全線地下式」のケーブルカーであり、標高さ４００Mを５分で一気に駆け上る。

標高１８２８M。黒部平に到着。ここで４０分ほどの自由時間をもらう。自然植物園があり、高原植物が元気に生息している。

ロープウェーに乗り、大観峰に到着。このロープウェーは標高差７００Mを７分で登る、支柱のないワンスバーン方式としては日本一の長さである。

また土産品も充実していて、特にかわきものはおすすめである。

ちなみに下記の父が食べているいかやきは、ここで焼いて売っていたもの。

他のツアー客の人から「雑誌に載ってて美味しいったかいてったんですよ～」といわれたので購入した。

わしはダイエット中なのでパスしたが、父によると美味しかったそうだ。お値段は３５０円。ちなみにこの土産物やで３本いりでパックになって３５０円で売っている。

わしはそれを購入。またこのいかやき以外にも、お饅頭やらホットドック等も焼いて売っている。お饅頭はすごく美味い！

室堂平に到着。黒部平からはトンネルトロリーバスに乗った。日本では最高所の２４５０Mの地点を１０分で走る。トンネルの全長は３．７M。

　室堂平は約５万年前の立山の噴火によって形成された溶岩台地であり、立山と白山の登山拠点にもなっている。

すんばらしいっっ景色である！！こんなキレイな景色は見たことがないっ！！自然の景観美の極致である！天気がよかったのも幸いした。

先人たちはこの素晴らしい景観を我々に見せるために、命をかけてトンネルを掘ってくれたのである。わが先人よ、あなたがたの血を引いていることを誇りに思います。

ここで約１時間の自由時間をもらう。わしは早速散策に出ることにした。両親と子供らは疲れたと言って、下のレストランに行ってしまった。

根性ねえなあ。なんのためにお金かけてここまできたんだよ～。わしは景色を堪能しながらせっせっせっせ歩いていった。

途中みくりが池の近くにあるレストハウスにより、温泉卵を購入。１個１００円。下でへばってここまでこれない両親のために二個購入した。

ここでの宿泊も可能らしい。また有料で温泉にも入れるようだ。時間があったらはいりたかったなあ。入浴料金も６００円と良心的だ。

レストランも併設してある。レアチーズケーキを食べたかったが、時間がないので断念。残念。

また、もと来た道を戻っていく。歩道が整備されているのでそれほど歩きづらくはなかった。

室堂平ら入口付近まで戻り、そこで湧き水を飲む。冷たくておいし～い。山水ってやっぱりいいよね。

太陽光線降り注ぐ中歩いて、喉がかわいたから余計においしく感じられた。

その後したのレストランが併殺されている土産物やへとおりていく。ここの土産物やも充実している。名物「星のしずく」はここでしか買えないそう。

集合時間までまだ時間があったので、コーヒーを飲むことにした。「アルプスの水でつくった美味しいコーヒー」というキャッチフレーズにひかれたのだ。

お値段３５０円。紙コップのスモールサイズのコーヒーだからかなり高め。さっそく一口。・・・・あんまり、おいしくない・・・。味がうすいのだ。

ほとんどコーヒーの味がしない。なんだよう、高かったのにい。

コーヒー通のわしの見解としては、多分水のせいではなく、豆がよくないのだと思う。ここのコーヒーを飲むのは避けたほうが無難。インスタントの方がずっとおいしいよ。

室堂平での自由時間終了。ここから高原バスに乗って美女平に向かうのだ。所要時間は約４０分。さらば美しき室堂平よ。

この高原バスは標高差１５００Mを走行する。だからずっと下り坂だ。車窓からは美しい針葉樹林が見えた。果てまで緑に覆われている。

うーん、この光景を見る限り地球が環境破壊されているなんて信じられないなあ。そんなこんなで美女平駅に到着。

ここで少し休憩をいただき、そして最後のアルペンルートの乗り物である立山ロープウェーに乗って下山する。いよいよ下界におりるのだ。

休憩時間中、わしは構内の二階に登り、景色を楽しんだ。両親、姉、子供らは疲れ果てたのか、ベンチにずっと座っていた。

もったいないなあ。こんな雄大な景色みないなんてさ。そして時間になって標高差５００Mを下るロープウェーに乗った。

ロープウェーの中は人でいっぱいできつきつだったけど、それでも窓から立山山麓の美しい景色が見れた。約７分の乗車である。そして立山駅到着。

あっつーーいっっ！！高原で味わった涼しさが一騎に吹き飛んでしまうくらいの濛々たる気温の高さだ。温度差１０度以上。

とにもかくにもアルペンルートの旅は終了。あとは夕食を取って、帰途へ向かうのみである。我々はツアーバスに乗り込んだ。

上田駅に向かう途中、「アルプス村」で下車。ここで２０分ほどの自由時間をもらう。観光地ではなく、土産物やさんだ。品揃えは充実している。

わしは名物の「鱒寿司」を購入した。大きさはまちまちで、一番小さいのを買った。お値段は１１００円。これ以上大きいのは２０００円以上になる。

ここ品揃えが充実しているので何を買おうか迷ってしまう。そんなこんで自由時間終了。あーん、もっと時間がほしいよう。

おぎのや到着。ここで夕食を取る。名物の釜飯だ。お膳に乗せられた釜飯と漬物とお味噌汁。これで１０００円。下記をご欄あれ。

お味は・・・・うーん・・・いまいち。釜飯の中にあんずがはいっていた。ご飯にあんずはあわないよ。母は半分以上残した。わしは全部平らげたけどさ。

でもお味噌汁は美味かった！山間の味噌汁ってどこも美味しいと思う。

夕食の時間を含めて休憩時間１時間もらったので、買い物に走る。食堂の下がショッピングセンターになっているのだ。

「アルプス村」で買えなかった分買うぞ～。しかもここも品揃えが充実している。充実しすぎてるほどだ。やっぱ時間足りない～。

わしは名物の小布施の栗羊羹を購入した。一本１０００円とお値段は高めだが、栗のお菓子に目がないわしはさっそうと買い物籠にいれこんだ。

実際家に帰ってから、この羊羹を食べたが死ぬほど美味かった！超おすすめである。おみやげにすればさぞかしよろこばれること間違いない。

ふと見るとレジはすごい行列。やはりゆっくりと買いものしてられない。見切りをつけてわしは、あまり人のならんでいない列の後ろに回った。

会計を済ませるとちょうど集合時間だった。再びバスに乗り込む。外は真っ暗だ。帰り道見えた信州の山麓ももう見えない。あとは新幹線に乗って帰るのみ。

上田駅到着。２０：３３のあさま５５０号に乗って東京に帰るのだ。

わしは駅で買った信州産のカップの白ワインを開けてくつろいだ。隣では父がやはり日本酒のワンカップを開けている。

ふーやれやれ、やっとおわった。今回の旅は移動が多くて大変だったよ、まったく。でも天気に恵まれたな～。室堂の景色の美しかったこと美しかったこと・・・。

なんて旅の回想をしているうちに東京駅に到着。無事着いた！

わっせわっせと旅行の荷物と買ったお土産物を手にし、新幹線から降りる。うーん、空気がむわっとしている。

でもなんとか無事終了してよかったわ～。楽しい夏の旅行になったわんっ！