Appendix  〜おまけの映画館〜

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わしは映画を見るのが好きである。

だが、見た映画が全て素晴らしい作品とは限らない。

ここでは、過去わしが見た映画で最低だった作品を記載する。

尚、これは個人の意見なので、これらの作品の批判に対する批判は一切受けつけないものとする。

下記に記載してある作品で好きな映画があったら読み飛ばすこと。読むと気分が悪くなるので。

 

ラジー賞とは?

アカデミー賞発表前夜、その年に公開された最低の映画作品に贈られるというなんとも不名誉な賞のこと。

ラジー賞作品一覧はこちらから

 

 

 翡翠の勝手にラジー賞    

 

 女帝(エンペラー)    2007年中国作    監督:フォン・シャオガン    出演:チャン・ツィ・イー

この作品を見るまで思わなかったけど、チャン・ツィ・イーって演技が下手!

わしは彼女のど素人まがいの酷い演技にびっくりしてしまった。

「グリーン・ディスティニー」や「さゆり」などではそうは思わなかった。それは彼女の性質をそのまま生かせた役柄だったからだ。

だから今までは「他人になる」必要はなかったのである。美しいけれど、線の細い彼女に女帝は無理。

また作品自体も酷い出来だ。何がいいたいのかよくわからない。

史上最強の女帝のドラマを描きたかったのか、中国のお家芸のアクションを見せたかったのか、「LOVERS」で絶賛されたチャンの歌舞を再

現したかったのか、中国の歴史のスペクタルを伝えたかったのか、全く持って意味不明。

この作品がどのジャンルに属するのかもわからない。歴史ドラマかアクションかエロティックか恋愛ドラマか・・・。

おそらく全てを入れようとしてまとまりがつかなくなってしまったのではないか?観点を一つに絞ってストーリを綴っていけなよかったのだ。

キルティン・ダンストの「マリー・アントワネット」のように。この作品はアントワネットの”一人の女性”とした観点でつくってある。

一つに絞ってあるから、他へ思考を移すことはないので集中してみることができる。

また観客動員のために銘打った「ついにあのアジアの宝石が脱いだ!」というキャッチフレーズに対して、だまされたと思った人が多かったの

ではないだろうか?結局チャンはケツしか見せなかった。

展開の仕方も非常に違和感がある。ゆるやかな場面とアップテンポの場面がちぐはぐなのだ。

見せるべき場面とカットすべき場面を吐き違えて撮っている。だから見ていていらいらするのだ。

「もっと早くすすんでくれよ」と思う場面ですすまず、ゆっくりじっくり見たい場面でどんどん勝手に進んでしまう。

ストーリの展開もおかしい。彼女は自分の夫だった息子に恋していたのか???そうだとしても何故彼女は彼を好きになったのか?

彼の何処に彼女はひきつけられたのか???息子の魅力を表現させていないからわからない。

ストーリーを追っていけば、チャン扮する皇后ワンは愛する自分の義理の息子を救うため権力を駆使して画策。そして自分の夫を殺して皇帝

になった新しい夫を今度は殺害して自分が女帝になろうとする。

物語的には非常に惹き付けられる魅力的な題材ではある。もう一度脚本を練り直し、キャストを変更して取り直せば見ごたえのある映画にな

るのではないかと思う。

華美なアクションを廃し、臨場感ある戦場シーンにして、女帝はコン・リー、チンニーにチャンをキャストに配したらどうだろう?

チンニー役だったらチャンの性質をそのままいかせるだろうとわしは勝手に想像する。

しかしおかしいよなあ。史上最強の女帝と銘打っているのであれば、最後あんなに簡単にあっさり殺されないだろうよ。

どうせならあの刺客の飛んできた剣を剣で跳ね返し、跳ね返った剣が刺客を命中!って終わり方にすればいいのに。

そうしたらタイトル通り「女帝」になっただろうに。あれじゃ、単なる権力に夢想した皇帝の愛人の女ってだけだよ。

最後は愛する人が誰もいなくなっても、毅然として一人で立ち上がってほしかった。「エリザベス」のように。

「女帝万歳!」で終わってほしかったなあ。

 

 ダ・ヴィンチコード    2006年米国作    監督:ロン・ハワード    出演:トム・ハンクス

この映画の上映を心待ちにしていた人は多かったのではないか?そして上映された作品を見てがっかりした人も多かったのではないか?

かくいうわしもその一人。この映画の上映を楽しみにし、そして失望させられた人間である。

「ダ・ヴィンチコード」は世界中に空前のブームを巻き起こしたアメリカで出版された長編小説である。

ストーリーは世紀の天才ダ・ヴィンチが描いた絵画に残した秘密を解き明かしていくというサスペンス。

超誇大な宣伝により、世の人々全てはこの本を読んだのではないか?と思われるほど勢いよくこの本は売れまくった。

書店はこの書籍のおかげでかつてない好景気に見舞われたとか・・・。

わしもこの本を読んだが、感想としてはいまいち。すごく面白い!というわけではない。

いってしまえば、シドニィ・シェルダンの小説の方がずっと面白い。

ただ映像化になればかなり面白いのではないか?という期待があった。多分多くの人はそう思ったのだろう。

世の人々の期待に答えるかのように、この作品の映画化が決定した。そして見事に期待を裏切ってくれた。

作品の大部分の重要な箇所をカットしてしまっているのである。

書籍の販売数を考慮していたのか、「本を読んでいる人にしかわからない」つくりになっている。

原作を読んでいない人が見たら全くわからなかったのではないだろうか?

サスペンスだから展開がアップテンポに進んでいくのはいいとしても(原作でも主役の二人はかけずりまわっている)、主要部分シーンのカッ

トはいかがなものかと思う。次々現れてくる謎も勝手に解けていってしまう仕組みになってしまっている。観客に考えさせる間も与えない。

自分勝手なストーリーの展開の仕方だ。「いわなくてもあなたはわかってるでしょ!?」みたいに話がどんどん進んでいくのだ。

わしが一番楽しみにしていたシーンも映してくれなかった。それはルーブル美術館内でラングドン教授を救うため、ソフィアが「岩窟の聖母」を

キャンバスの後ろから膝をめりこませてへしおろうとしたシーンだ。それを見て「やめろ!時価数億の絵だぞっっ!!」と叫ぶ追っ手。

見たかったなあ、このシーン。この絵画の価値をわかってる人はこのシーンがあったら誰もが絶叫をあげたはずである。

ソフィアは学のある女性。この絵の価値がどんなものかよく知っている。それでも教授を救うため、こんな凄いことができる女性なのだ。

それは彼女が実は・・・だからだ(ネタバレになるのでここは一応かかないでおく)。

このシーンに全てがあらわれているような気がするのはわしだけ?わしだけ?わしだけ?ちくそーカットしやがりやがって。

しかも見たかった「岩窟の聖母」もちょこっとしか映してくれなかった。

絵画好きで、それが目当てだった人もさぞかしがっかりしたことであろう。

そもそも二時間ちょっとの枠内でこの作品を表現しようとしたのに無理があったのかもしれない。

45分単位の12回くらいの連続ドラマにすればよかったのではないか・・・?なんて思う。

そうすれば見る側にも謎を考えることができる間を与え、次回はどうなるか!?なんて期待をもたせた仕様になったと思う。

謎が出てくるたびに次回へ続く・・・なんてつくりにすればね。

作品の出来はともかく動員数はかなりあったはずなので、その興行収入でドラマ仕様につくってリベンジしてくれないかなあ・・・?

 

レディ・イン・ザ・ウォーター   2006年米国作  監督:M・ナイト・シャラマン  出演:ブライス・ダラス・ハワード

この映画見て面白かったって人いるかな?

面白いとか面白くないとか思う以前にわしはまったくこのストーリーが読めなかった。

だから内容も全くといっていいほど覚えていない。DVDを借りてみたのだが、途中なんども巻き戻して画面を見直しした。

それでもストーリーは脳に刻むことはできなかった。

この映画監督は名作シックス・センスのM.ナイトシャラマンである。わしは彼の作品の「ヴィレッジ」が好きだったのでみたのだががっかり。

彼は何がいいたかったのだろう?また何を伝えたかったのだろう。よくわからん。金かけてこんなものしかつくれんのかねー!?

 

ザ・センチネル    2006年米国作    監督:クラーク・ジョンソン    出演:マイケル・ダグラス

「危険な情事」のマイケル・ダグラス、「24」のキーファー・サザーランド、「LAコンフィデンシャル」のキム・ベイシンガー、「デスバレードな妻た

ち」のエヴァ・ロンゴリア。名立たる名優が揃っているのにも関わらず、おそまつに仕上がった作品。

サスペンスが好きで、米国捜査官をこよなく愛し、四人の役者を心から尊敬しているわしが心の底からがっかりした作品。

この作品の上映をどれだけ待ち望んでいたか・・・。予告編を見る限り、素晴らしく面白そうに思えた。

内容はダグラス扮するSPがキム扮する大統領夫人つまりファーストレディと不倫の関係にあり、それをネタにおどされ、罠にかけられてしま

うといったもの。ストーリー自体はまずくないし、四人の名優の演技はいわずともがなである。なのになんでこんなにつまらないんだろう。

サスペンスなのにちっともはらはらしないし、いつの間にかストーリーは終わってしまったという感じが残る。

名優が揃って出演しても名作になるとは限らないんだなあ、とそのことだけはわかった映画である。

 

ポセイドン    2006年米国制作    監督:ウォルフガング・ペーターゼン    出演:カート・ラッセル

1972年に上映され、2005年にはTV映画として放映された作品のリメイク版である。

わしはみていないが1972年に上映された作品は好評だったという。

内容は航行中に津波に襲われ海中へ沈没していく豪華客船「ポセイドン」からの脱出を描いたパニックストーリーである。

この作品だけでなく、昔からパニックムービーは多数上映されている。

それは危機的な状況に陥ったときの人間の本質を知りたいという欲求が多くの人々の根底にあるからだ。

自分ではどうしすることもできない天災、あるいは人災に見舞われたとき、人々はどうするか?

決して他人事ではない出来事がスクリーンの中に映し出される。

なにがなんでも生きぬこうとする人々。そこに我々は自分の姿を重ねる。そして最後には無事救出・・・あーよかった、とまるで自分が助かっ

たかのような気分で胸を撫で下ろし、爽快な気分に浸る。

だがこの作品にはその爽快感がない。

そもそも脱出に成功したのは船内にまだ他の乗客がいるのにも関わらずじぶんたちだけさっさと抜け道を探して逃げていった人間なのだ。

彼らを見て「がんばれ!」なんて思った人はいただろうか?自分たちだけ助かろうとする浅ましい根性が見ている人間の気分を悪くする。

実際自分がその危機に直面したら確かにそういった行動するだろう。だが映画という架空の世界ではそうしてほしくない。

嘘でもいいから乗客全員が助かる道を選んで欲しいとさえ思うのだ。

結局この作品は何がいいたかったのだろう?

他人を出し抜いても自分だけは助かろうという生への尊さを感じさせたかったのか・・・?

さかさになった船をうつしだして観客に「おーっ!」といわせたかったのか・・・?

どちらにしても海上の船でのパニックムービーはもうヒットしないだろう。何故ならば「タイタニック」を超える作品などないのだから。

 

天上の剣    2001年中国作    監督:ツイ・ハーク    出演:イーキン・チェン

チャン・ツィ・イー目当てで見た作品。大失敗。チャンの登場はほんのわずかな上にその役柄の登場性も意味がない。

彼女の扮する役がでてこなくともストーリーは展開できる。

最初どこにチャンが登場しているのか全くわからなかった。それは彼女が汚い村娘で登場しているからだ。

しばらくして気づき、「ええっ!?もしかしてこれがチャン!?あのアジアの宝石がこれなの???」と驚いたものだ。

全くもって彼女の無駄遣いである。いろんな役をさせるのも女優としての修行のうちだがあまりにもこれは酷い。目をそむけてしまうほどだ。

せめて内容が面白かったらよかったのだが、またこれも相当お粗末。ストーリー自体は悪くないと思う。ひかれる題材だ。

この世を邪悪に染めようとした魔王を二人の転生した恋人(?)が力を併せて倒すというものだ。

だがその表現の仕方が「げ!」なのだ。CGを駆使して完全に失敗している。一昔前の特撮TVのようなのだ。

はっきりいってしまえば「超ださい」のである。この作品を見ながら「げ!」を何回いったことだろう。

主演をチャンにして(この役はかなりいい役でチャンにはまると思う)、下手な特撮はやめて、カメラアングルを考慮すれば同じ映画でも出来

栄えが違うのではないか・・・?と思う。ハリウッド版でリメイクしたらどうだろう???

 

マイアミ・バイス    2006年米国作    監督:マイケル・ベイ    出演:コリン・ファレル

これも名優が揃って出演している映画。だがやはり宣伝だけが誇大で、内容がおそまつだった作品。ストーリーもいまいち覚えていない。

アクション映画だから飽きないはずなのに、途中からかなり飽きた。

ただ飛ぶように海の上を走る船と美しいコン・リーの姿は頭に焼き付いている。

「面白かった」という人もいるので、やはり好みのもんだいかもしれない・・・。

 

 ムーラン・ルージュ    2001年米国作    監督:バズ・ラーマン    出演:二コール・キッドマン

二コール・キッドマンの無駄遣い。

彼女は出演する作品を脚本を見て選ぶので有名な女優だ。その彼女が何故・・・?と思われるほど作品の低さだ。

紫のけばけばしい衣装をまとって画面に登場する彼女にわしは思わず目を伏せてしまった。

知的なまなざしを持つ彼女がこんなうわついた頭からっぽの女性の役をするなんて・・・。

彼女が扮するのは不治の病に冒され、明日をも知れぬ命の身の女性の役である。

だが画面を見る限り彼女は血色がよく、元気に舞台で歌って踊っている。だから悲壮感がまったくない。

骨格のしっかりした明確な身体のラインを持つ彼女に病巣の身を演じようとすることに無理があるように思える。

ストーリーはおきまりどおり陳腐な結末。彼女は愛する男性のために自分の貞操を守り抜いて天国へと旅立つ。

でも感動なんてなかったよ。身を他の男に任せても心は渡さないっていく女意気を見せたほうがよかったんじゃないかなあ???

結局自分が一番大事だった気がするのはわしだけ?わしだけ?わしだけ?

 

 サンシャイン2057    2007年イギリス作    監督:ダニー・ボイル    出演:キリアン・マーフィー

死滅してしまった太陽を再び蘇らせるために宇宙船に乗った英雄(?)たちの命を懸けた物語。

「ザ・コア」の天上版ですね!核弾頭を使うところも一緒。

違うのは壊れていく地球を映し出していないため、危機感や必要性や重要性、そして悲壮感といったものが全く感じられない。

終末でやっと太陽が死滅してしまったため凍ってしまった地球の姿がうつしだされるが、それもどこか北国の映像にしか見えない。

何の説明もなく勝手にストーリーは始まり、そして進んでいく。かなり自分勝手な展開の仕方だ。

見ているこちらは何のために宇宙船に乗っているのか、いつの時代のことなのかまったくわからない。

また見どころのシーンもかなりぼやかしてある。カネダ船長が太陽の光にやかれて死んでしまう場面やイカロス1号に残ったサールの死の場

面などがそうだ。「なんだ?いまのなにっ?」って感じで映し出された画面を考える暇もなく勝手に画面が進んでってしまう。こまったもんだ。

物語の最大のクライマックスである宇宙船内に「もう一人いる!」はそれが誰だかはわかるのだが、彼がなんのために目的を阻止しようとし

たのかも不明だ。気が狂ってしまったから?もしかしてわかってないのわしだけ?

しかもいつ宇宙船に乗り込んできたのだろう?わしがそれをみのがしただけかな???

予告編はすごく面白そうだった。特に「もう一人いる!」と銘打ったところは。がっかりだったなあ。

脚本とコマの映像を練り直せば面白くなるかもしれないけど。

 

イーオン・フラックス    2005年米国作    監督:カリン・クサマ    出演:シャーリーズ・セロン

美貌の女優シャーリーズ・セロン主演の近未来アクションムービーである。

セロンはその美貌を崩し、作品「モンスター」で役者魂を見せてアカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞したハリウッドのトップ女優である。

彼女のあの迫真の演技を再び画面で見れると思って期待していたのだが、見事に裏切ってくれれた。

「モンスター」で見せてくれた心震わす演技はいずこに・・・?って感じである。

時は2415年。科学を駆使した最高の都市「ブルーニャ」が舞台。その完璧で美しい楽園は実は政府が作った偽りの国だった。

家族を殺されたセロン扮するイーオンは、政府の陰謀に気づいた反乱軍と手を組んでその虚偽の世界を壊すという内容である。

近未来らしいアクションを見せようとしてそれがかなり失敗している。リアル感がなく、下手なアニメの動画を見ているような気分になるのだ。

展開の仕方もいまいち。「えっ?何?これどういうこと???」と思っているうちに扉が勝手に開いて、どんどんすすんでいってしまうのだ。

結末がどうなったのかも実は覚えていない。この作品は何をいいたかったのだろう・・・?

CGを駆使した近未来の映像だけを見せたかったのか・・・?

CGが発達して映画にそれを生かすのはいいけれど、それに頼りきりなのはどうかと思うね。

  

ハリー・ポッターと賢者の石    2001年米国作    監督:クリス・コロンバス    出演:ダニエル・ラドクリフ

これを書くのは勇気がいる・・・。世界中に大勢のファンを持つこの作品を批判するのはやはり怖い・・・。

だがわしはどうしてもこの作品の良さがわからない。

ファンタジー大好き、I LOVE LONDONのわしはこの作品が公開されるのを心より楽しみにしていた。

だが見てがったかり。「なんじゃ、こりゃっ!?」というような中身だったからだ。内容もそうだが映像も出演している役者も全ておそまつ。

大体魔法使いが普通の生活に混じっているのに違和感すら覚えない周囲の環境は不思議ではないか?

ハリーが入った魔法の国の映像も子供だましの映像だ。魔法の国なんだからもっとセットに技巧を凝らしてほしい。

現実にはありえない世界を視覚的に表現してくれるのが、映画の役目なのだ。

魔法の世界は大勢の人々が憧れる国。なのにちっとも憧憬を持つことができなかった。

ハリーがほうきに乗って飛んでるシーンなど、昔の特撮以下の撮影だ。だいいち主人公役に魅力がない。どこがいいんだろ・・・?

ストーリーの展開の仕方も起承転結がないので、最後まで話に乗ることができない。

ボートに乗り遅れ、港で先いくそれをみているかのような取り残されたような気分になるのである。

なんとも後味が悪い感覚が見終わった後に残った。

シリーズ1があまりにも酷かったので、2からは見ていない。

今、シリーズは5まで公開されていて、人気をまだ続いているようなので、もしかしたら1以降のストーリーが面白いのかもしれない。

だが見る気にはなれない。シリーズは続き、観客数を多く動員しているので、ただ単にわしの感覚がおかしいだけなのかもしれない・・・。

 

永遠に美しく・・・    1992年米国作    監督:ロバート・ゼメキス    出演:メリル・ストリープ

1992年に公開されたハリウッド作のコメディ映画である。

コメディというわりには笑えない内容である。グロテスクでブラック過ぎるのだ。

名優メリル・ストリープが出演してよい映画ではないと思う。

掲題は女性なら誰しももつ願望である。本作品はその根底をあざ笑うかのように仕上がっている。

一人の男性をめぐって、女性が若返りの秘薬を使い、取り合う・・・簡単にいうとそんな内容だ。

だがそんな都合のいい秘薬などこの世に存在しない。外見は美しいままのものの、倫理観を失った身体になってしまうのである。

五体ばらばらになりながらも「美」に執着して、生きようとする。最後のシーンに目をそむけた人は多いのではないか?

そもそも悪いのは見かけだけで心を他の女性に移した男性なのだ。

二人の女性を不幸にれた男性は心を改めなおし、ちゃっかり若い女性と人生を歩みなおしたなんて奇想天外な結末もいいところだ。

こういうストーリーあんまり発表してほしくないなあ。笑えた人っています???

 

クラッシュ    2004年米国作    監督:ポール・ハギス    出演:サンドラ・ブロック

サンドラ・ブロック目当てで見た映画。

だが、肝心の彼女の出演(主演のはずなのに主演になっていない)は少しの上、役も彼女にはまっていなくて悲しかった。

あんな情けない役、姉御肌の彼女にやらせないでくれよ〜。ハムナプトラのブレンダン・フレイザーを見るのも楽しみにしていたのに、これにも

がっかり。サンディーとブレンダンの演じた役ってなんの意味があるのかな???登場性と必要性がいまいちわからん。

タイトルや出演者らを見るとアクション映画か!?なんて思うけど、アパルトヘイト問題をテーマにしたヒューマンドラマだった。

一台の車が引き起こした交通事故をベースに、その事故が起こるまでの経緯を辿りながら、人と人との連鎖関係を画面に映し出している。

アパルトヘイト問題の映画はよく扱われるが、これはそれをより身近に感じさせようとして作ったように感じる。

「あなたの隣の差別」みたいな感じ。でもあんまり感動しなかったなあ。

でもアカデミー賞作品賞を受賞し、レビューでも賞賛されているので、やはり好みの問題なのかも・・・。


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