お気に入りの美術館 *過去足を運んだことのあるお気に入りの美術館を紹介します。 |
美術館へ |
翡翠の森入口へ |
INDEX
-日本-
・国立西洋美術館
・東京都立美術館
・上野の森美術館
・国立近代美術館
・ブリヂストン美術館
・大丸ミュージアム
・東京ステーションギャラリー
・出光美術館
・サントリー美術館
・松岡美術館
・損保ジャパン東郷青児美術館
・文化村ミュージアム
-アメリカ-
・メトロポリタン美術館
・近代美術館
・グッゲンハイム美術館
・フリック・コレクション
-イギリス-
・ナショナル・ギャラリー
・コートールド・ギャラリー
・テート・ブリテン
-スペイン-
・プラド美術館
・ソフィア王妃芸術センター
-フランス-
・ルーヴル美術館
・オルセー美術館
・オランジェリー美術館 |
−日本−
1959年4月に設立された東京・上野の森公園内にある国立の美術館。公園入口のすぐの場所にある。 松方幸次郎氏が西欧で蒐集した絵画や彫刻を展示している常設展はもとより、年間を通して何回かの大規模な 企画展を開催している。 所蔵作品数は4500点あり、日本でも有数の規模の大きな美術館である。 収蔵作品の中の名作としては彫刻ではロダン、絵画ではラ・トゥールやクールベ、ミレーやモローなど著名な画家 らのがある。
【利用案内】 開館時間 9時30分〜17時30分(冬季は17時まで) 毎週金曜日は20時まで開館 休館日 月曜日 常設展料金 420円 但し特別展は異なる(特別展料金で常設展も観覧できる)
【翡翠のおすすめ度 ★★☆☆☆】 日本を代表する美術館であり、場所も上野駅すぐのところにあるので利用はしやすい。 だが、年間を通して何回か開催される展覧会は宣伝だけが誇大でおそまつなものが多い。 また料金も1300円〜1500円とかなり高めである。 この料金に見合うだけの展覧会を行っているとは思えない。 宣伝に力を入れているため、特別展開催中は館内はかなり込み合い、ろくに展示物を見ることもできない。 宣伝にお金をかけるよりも、中身をもっと充実させてほしいと思う。また特別展開催中は開館時間を延長するな どの配慮もほしい。 過去行われた展覧会では「システィーナ展」ではレプリカ、「ラ・トゥール展」では模作、「フェルメール展」ではフェ ルメールと同時代の作品と いったようにタイトルで客を引き寄せ、中身をごまかしている。 そういうわけで、わしは昨今この美術館から足を遠ざけてしまっている。 但し、常設展はかなり充実している。料金も420円と良心的。ギュスターヴ・モローの「牢獄のサロメ」は必見。
1926年5月1日に設立された東京・上野の森公園内にある都立の美術館。 公園入口から徒歩10分ほどの場所にある。 年間を通し、さまざまな企画展や公募展を開催している。画家の登竜門である「二科展」もここで開催されている。
【利用案内】 開館時間 9時〜17時 休館日 企画展により異なる 料金 企画展により異なる
【翡翠のおすすめ度 ★★☆☆☆】 年間を通して開催される展覧会はかなり宣伝に力を入れており、メトロ内の広告やTV放映などでよく目にする。 またネームバリューのある芸能人をイメージキャラクターにしたりなどして、観客の動員にも余念がない。 しかしそれにも関わらず、展覧会の内容は国立西洋と同じでかなりおそまつ。 世界的に有名な美術館から貸し出される展覧会が多いが、展示される作品はあまり名作とはいいがたいものが 多い。一般的には名が普及されていなくとも、良い作品を借りてきてほしいと思う。 だが、たまにそういった中身の濃い展覧会もある。あたりはずれが大きいといったところか。 この美術館もいつのまにか足を運ばなくなってしまった。最後に行ったのはいつだろう???
1972年4月に開館された東京・上野の森公園内にある美術館。 公園入口から徒歩3分のところにあり、日本芸術院に隣接している。 年間を通して多くの企画展や公募展を開催している。 また館を一般の美術団体に貸し出ししたり、館内でアートスクールを開いたりなどして幅広い芸術活動を推進して いる。過去開催してニューヨーク近代美術館展は大好評を博した。
【利用案内】 開館時間 10時〜17時(企画展により変更される) 休館日 不定休 料金 企画展により異なる
【翡翠のおすすめ度 ★★☆☆☆】 企画展よりも公募展の方が多い。 企画展は小規模の展示は年に数回行っているが、一年に一度の割合でかなり大規模な展示がある。 過去においては「MOMA展」や「ピカソ展」がその例で、いづれも好評を博している。 名画といわれる名画を借りてきての展示であったから当然かもしれない。 但し料金は少し高めだったかもしれない。 こういった展覧会をもっと多く開催してほしいのだが、私設の美術館では一年に一度がやはり限界であろう。 そのかわり質は落とさないでもらいたいものだ。
1962年6月に設立された日本最初の国立美術館。 東京メトロ東西線竹橋駅から徒歩3分の皇居前の場所にある。 所蔵作品は1万点以上を超え、とりわけ日本画家の作品が多い。 青木繁、上村松園、梅原龍三郎、加山又造、岸田劉生、東山魁夷ら、日本画壇最高峰の画家の作品らを所蔵し ている。4階の休憩コーナーからは、皇居のお堀が全面見渡せる。
【利用案内】 開館時間 10時〜17時(金は20時まで) 休館日 毎週月曜日 料金 420円 *尚、特別展は開館時間、休館日、料金が異なる。特別展料金で常設展も観覧できる。
【翡翠のおすすめ度 ★★☆☆☆】 日本画が好きな人にはおすすめしたいが、所蔵数に反して展示が少ないのが悲しい。 もう少し展示数を増やしてもいいのでは?と思う。 展覧会は年間を通して何回か開催しており、時折大規模な宣伝をして観客を動員することがある。 それが過去行われた「ゴッホ展」や「藤田嗣治展」や「加山又造展」などである。 内容は充実していたが、宣伝に力を入れたため会場は多くの人で埋め尽くされ、ゆっくり鑑賞できなかった。 開館時間を延長しているが、やはりこの辺りはもう一工夫の配慮がほしい。あとやはり料金高すぎ。
1952年1月設立された東京駅八重洲口から徒歩5分の場所にある美術館。 株式会社ブリヂストンの創業者である石橋正二郎が自身で蒐集したコレクションを公開するために設立した。 所蔵作品は油彩画、水彩画、版画、彫刻など多岐に渡っており、その数は1600点を超える。 作品にはアングルやコロー、クールベ、ピカソなど著名な画家らのがある。 また常設展の他、年間を通して企画展や講演会を開催している。 「世の人々の楽しみと幸福のために」をモットーにした都会のオアシス的な美術館。
【利用案内】 開館時間 10時〜20時(火〜土) 10時〜18時(日・祝) 休館日 不定休 料金 800円(特別展は異なる)
【翡翠のおすすめ度 ★★★☆☆】 な、なんでこんなところに美術館が???と思うほど、都会の中央、それも東京の玄関口のすぐのところにある。 だが周囲の騒々しさに反比例して、館内は静かで落ち着いた雰囲気が広がっている。 こじんまりとしていて所要1時間程度で館内を回ることができるので、時間があいたときにふと立ち寄ってみるの もいいかもしれない。 また展示されている作品は誰もが知る画家の、それも日本人好みのものが多いので、楽な気分で観覧できる。 デートスポットにも良いと思う。でも800円はちょっと高めでは???昔もう少し安かったよな〜。 これ以上値上げせんでくれ。気楽になんていえなくなるよ。 ピカソの「腕を組んで座るサルタバンク」とクールベの「雪の中を駆ける鹿」は必見。
東京駅直結の老舗デパート大丸東京店12階にある美術館。東京駅直結とあって、アクセスが非常に便利。 規模は小さいが国立に匹敵する充実した内容の展覧会を年間を通して開催している。 また館内には返却式のコインロッカーも常備しており、買い物帰りに気軽に立ち寄れる。 企画展の開催期間はどれも約一ヶ月もないが、開館時間はデパート内ということもあって遅くまで開いている。 企画展ごとに料金は異なるが、大体どの展覧会も良心的な料金である。
【利用案内】 開館時間 10時〜19時30分 休館日 不定休 料金 企画展により異なるが大体1000円
【翡翠のおすすめ度 ★★★★☆】 西武池袋、東武池袋、新宿三越、新宿伊勢丹、新宿小田急・・・あいついでデパート系美術館が閉館されている 中非常に奮闘している。 デパート内の美術館だからといってなめちゃいけない。その展覧会の内容の充実さは国立美術館以上だ。 年間を通して実に多くの種々様々な展覧会を開催している。 実際に展覧会に足を運んで見てみればわかるが、ブランド名にこだわらない美術に対する見識の深さが伺える ような逸品を展示している。 過去開催された「ウィーン音楽の森展」では館内に実際に楽団を招き、生のオケを聞かせるなど粋なはからいを してくれた。もちろん展示料金の値段でだ。 フロア内は決して広い(というより狭い)というわけではないが、観客が見やすいように工夫して順路を設定し、展 示品を配置している。 また、疲れたら休めるようにところどころにソファも設置してある。そこに展覧会のカタログが置いといてあるのも 憎い心遣いだ。 開館時間も長いので仕事帰りでも気楽に立ち寄ることができる。 入口には返却式のコインロッカーがあり、買い物した後でも大丈夫だ。 料金は内容に沿った値段と思うが、最近あがってきたなあ・・・。 このようにデパート系美術館は内容が濃くサービスも良かったのにほとんどが閉館してしまった。悲しいなあ。 頼むからここは閉館しないでくれっ!
東京駅丸の内側の駅構内にある美術館。 明治時代に建てられたレンガ造りの駅舎跡を再利用して建てられている。 「小さくても本格的な美術館」を方針として、年間を通してさまざまな企画展を開催。 展示品らは赤レンガの壁に飾られ、他の美術館にはない重厚な趣をみせてくれる。 尚、現在は駅舎の保存、復員工事に伴い長期休館している。工事終了までは、会場を移して展覧会を開催。
【利用案内】 現在不明
【翡翠のおすすめ度 ★★★☆☆】 ちょっと変わった美術館。館内の壁はむき出しのレンガである。そこに展示品を飾っている。 だがそれがいい感じになっている。石造りのためか、館内はシーンとしていて、歩くと足音が響く。 こんな美術館諸外国にもないんじゃないかって思う。 年間を通して行われる展覧会は実にさまざまだが、わりと充実していると思う。 現在工事中で新しくなった美術館がどうなるかわからないが、できれば誇大宣伝の展覧会はやめてほしいなあ。
1966年設立された東京丸の内帝劇ビルの9階にある美術館。 出光興産の創始者・出光佐三のコレクションを展示しており、収蔵品数は1万点を超え、うち国宝2点、重要文化 財52点が含まれている。 日本の書画、中国・日本の陶磁器、東洋古美術が中心。 常設展以外にも年6回ほど企画展を催している。 またアジア各国から蒐集した陶片をまとめて展示している「陶片資料室」は、この美術館ならではのものとなっている。 国宝2点は平安時代の「伴大納言絵巻」、古筆手鑑「見努世友」。 重要文化財には葛飾北斎画や北川歌麿画らがある。
【利用案内】 開館時間 10時〜17時(金曜日は19時まで) 休館日 毎週月曜日 料金 1000円
【翡翠のおすすめ度 ★★★☆☆】 しばらく行ってないからどんな美術館か忘れてしまった・・・。 どちらかといえば、若者よりおばさま好みの美術品が展示されていたように思う。 それでなんかお皿がいっぱいならんでいたような・・・。 過去開催された展覧会には「ルオー展」や「ムンク展」がある。 「ムンク展」においては世界的に有名な名作「叫び」と「思春期」が展示された。 料金高い気がするのはわしだけ???
1961年東京・丸の内に開館した美術館。その後1975年に赤坂見附に移転。 そして2006年春には六本木のミッドタウンへと移転し現在に至っている。 「生活の中の美」を方針として40年以上活動を続け、日本古来の美術・工芸品の蒐集に力を入れている。 今でこそコレクション数は3000点を超えているが、開館当初は一点も所蔵していなかったという。 開館時から、方針にのっとって趣旨にそった美術品を蒐集しているので、他の美術館とは異なり、かなり専門的な 品揃えとなっている。 所蔵品には、日本画では狩野山楽、尾形光琳、陶器では柿右衛門、伊万里焼など日本人なら誰でも知っている名 作がある。
【利用案内】 開館時間 10時〜18時(日・月・祝) 10時〜20時(水〜金) 休館日 火曜日 料金 展覧会により異なる
【翡翠のおすすめ度 ★★★☆☆】 移転した美術館にはまだ行っていない。よって上記の評価は赤坂時代のもの。 記憶は薄いが、確か充実した展覧会内容だったと思う。 「足利時代」の展覧会を見て、日本でもこんなにきらびやかな美術品があったんだなあといたく感心したもんだ。 六本木に移転しても、内容の質は落とさんでほしい。あと料金はあげんでくれ。
1975年11月に松岡清次郎が自身で蒐集したコレクションを展示するために自社ビル内に建てた美術館。 2000年4月には港区白金台に移転。 個人のコレクションとは思えぬほど、所蔵品の数多く年間を通して所蔵作品の展覧会を開催している。 またその種類も古代オリエント美術や中国の陶器や絵画、そして西欧絵画など多岐に渡っている。
【利用案内】 開館時間 10時〜17時 休館日 毎週月曜日 料金 800円
【翡翠のおすすめ度 ★★★★☆】 移転してからの美術館にはまだ足を運んでいない。なんかみんな移転してるな。上記は移転前の評価。 移転前は東京御成門にあった。初めて足を運んだとき、客が誰一人いなかったのでびっくりしたものだ。 しかも入口に一人受け付けの女性がいるだけで、料金はたったの200円だった。 東京でこういった美術館はめったに・・・というかないよ、こんな美術館。 それで更に収蔵品の素晴らしさにもたまげた。私設美術館とは思えぬほどの充実ぶりなのだ。 しかも客がいないから貸し切り状態で作品らを鑑賞できた。 ただ単に作品を飾ってほっといただけという感もあったけれど・・・。 とにかく所有している作品はすんばらしいっ!ピカソの「パイプを持つ男」と藤田嗣治の「生誕」は必見! 移転したら料金あがっちゃったよ・・・(泣)。
1976年7月に開館された東京新宿にある損保ジャパン本社内にある美術館。 43階建てビルの42階のフロアにある。 損保ジャパンとゆかりの深い東郷画伯の作品200点と他の作家らの作品250点とあわせて450点の作品を所蔵 している。 その中でも1987年に53億で落札したゴッホの「ひまわり」を収蔵していることは有名。 超高層ビルの最上階にあるこの美術館は展示されている絵画とともにまた展望も楽しめ、晴天時には房総半島ら や富士山が見える。 フロア内も広くゆったりとしているので、時間をかけて落ち着いてじっくりと鑑賞を楽しむことができる。 常設展の他、年間を通してさまざまな企画展を開催。
【利用案内】 開館時間 10時〜18時(特別展開催時は延長の可能性有) 休館日 月曜日 料金 1000円
【翡翠のおすすめ度 ★★★★☆】 ゴッホの「ひまわり」を所有していることで有名な美術館。 東証一部企業の損保ジャパンの本社内にあるが、それが最上階というのが嬉しい。 企業活動アピールとしての文化推進だとしても、1階ではなく最上階にギャラリーをおいたところに民間人に対す る心遣いが見られる。 ビジネス街のまっただ中で、一般人が美術と眺望を双方楽しむことができるのだ。 知る限りこのような美術館はない。 フロア内もまた実に広々としていて、企業内であるにも関わらず解放された気分になる。 年間を通して展覧会を行っているが、その内容も充実したものが多い。 絵画とともに展望も楽しめるのでデートスポットとしてもおすすめ。
東京渋谷の文化村内にある美術館。企画・展示を中心とした美術館で所蔵作品はない。 西洋絵画、海外名作品、女性作品、写真の4つをテーマに年間4〜6回の企画展を開催している。 開催される企画展は非常に充実しており、その内容は国立の美術館に匹敵する。 開催期間は約二ヶ月程度で長くはないが、開館時間が長いため足を運びやすい。
【利用案内】 開館時間 10時〜19時(金・土は21時まで) 休館日 不定休 料金 企画展により異なる
【翡翠のおすすめ度 ★★★★☆】 年間を通して開催される企画展はどれも内容が充実している。 宣伝にも力を入れているが、それに十二分に見合う内容である。 名作はもちろんのこと、名はあまり知られていないが秀逸な作品を借りてきている。 展示されている作品はすべて秀作といってもよいくらいだ。 この調子で質をおとさず展覧会を催してほしいものだ。でも来年はあんまりいい展覧会やらないんだよなあ。
−アメリカ− アメリカ・ニューヨーク5番街にある国内最大の美術館。地下鉄86ST駅から徒歩10分の場所にある。 収蔵作品は300万点を超え、世界4大美術館のうちの一つとされている。 1870年に設立されたが、当初は美術品は1点もなかった。 その後、P・モーガンやディヴィス、ロックフェラーら大富豪の寄贈により世界でも指折りのコレクションを誇る大規 模な美術館へと成長。 所蔵作品のうち、公開されている美術品は何分の一かだがそれでも数十万点になり、それらが館内に犇めき合う にして展示されている。 コレクションの種類は多岐に渡っており、それらが広大な館内を17セクションに分けて展示されている。 館は地下一階、地上二階建から成っており、地上階は展示品を、地下はカフェテリアとなっている。 またショップも館内のいたるところにあり、品物も充実しているが、ショップごとに品揃えが違っている。
【利用案内】 開館時間 9時30分〜17時30分(金・土は〜21時まで) 休館日 月曜日 料金 $10
【翡翠のおすすめ度 ★★★★★】 世界4大美術館の名に恥じない美術館である。 わしは数年前NYに足を運んだが、それはこの美術館に行くためだったといっても過言はない。 滞在中二度ほど足を運んだが、当然全ての作品を見ることはできなかった。 21時まで開館している土曜日に朝から閉館時までいたら、へとへとに疲れてしまった。 ものがありすぎて頭はパンクし、広大な館内を歩き回って足はぱんぱんにはれがってしまった。 滞在期間に余裕があれば、セクションごとに日にちをずらして分けていったほうがよいと思う。 オーディオガイドを借りたが、これはいまいち。作品数に反して、ガイドの数は少なすぎるのである。 世界に誇る美術館なのだから、セクションごとにガイドを置いてもいいんじゃないかと思う。 またそれができるだけの能力がある美術館なのだし。 金・土(土だけかな?)は夕方から広間でオケの生演奏を聞きながら、テーブルでワインを楽しめる。これも粋! わしはしなかったけど。 どんなに疲れてもジョン・シンガー・サージェントの「マダムX」は見て帰ろう。
アメリカ・ニューヨーク53丁目にある美術館。「MOMA」の別称で親しまれている。 その名の通り19世紀後半から20世紀の近代美術品をコレクションに持つ。 その内容は絵画、彫刻、写真、そして建築など実に多岐に渡っており、その収蔵品数は10万点を超える。 尚、この美術館はリリー・フリス、コーネリアス・サリバン、アビー・ロックフェラーの三人の女性美術収集家が中心 となって1929年に設立されたものである。。 所蔵作品にはゴッホの「星月夜」、シャガールの「誕生日」、そして美術の教科書でおなじみのピカソの「アヴィニヨ ンの娘たち」がある。
【利用案内】 現在不明
【翡翠のおすすめ度 ★★☆☆☆】 わしがNYに滞在していたとき、この美術館は工事中だった。 コレクションの一部だけを公開しているMOMAクイーンズと名づけられた会場に、わしは足を運んだ。 上記はそのときの評価。 MOMAクイーンズは場所が遠い上、「なんじゃ、こりゃ」というくらい本当に仮設されただけのプレハブ小屋みたい な会場だった。 その上、展示してある作品も数えるほどしかなく、それでも入館料には8ドルかかった。 工事中で迷惑かけてるんだから無料にすればいいのに・・・。 今では工事が終わり、もとの53丁目にあるので、そこに見に行けばたぶん評価は上がるだろう。
アメリカ・ニューヨーク5番街にある美術館。地下鉄86STから徒歩5分ほどの場所にある。 大富豪であったソロモン・R・グッゲンハイムにより創設され、モダンアートの作品を収集して1959年に開館。 (しかしこのときにはすでにグッゲンハイムはこの世を去っていった)。 モダンアートの作品を収集した美術館のため、所蔵作品は20世紀のものが多い。 特筆すべきはその建物の形状である。7階建てのそれは外観がまるでカタツムリの殻のようになっている。 館内は螺旋式のスローブが続き、それに沿って壁に作品が展示されている。 所蔵している名作にはシャガールの「お茶を飲む兵士」、ピカソの「アイロンをかける女」、デ・キリコの「赤い塔」が ある。その他、近代絵画の著名画家のカディンスキーやミロ、マティスらの作品らも揃っている。
【利用案内】 開館時間 9時〜18時(金・土は〜20時まで) 休館日 毎週木曜日 料金 $12(金の18時〜は任意制)
【翡翠のおすすめ度 ★★☆☆☆】 20年近く前、今では閉館してしまった西武池袋美術館で「グッゲンハイム美術館展」が開催された。 わしはそれを見に行き、いたく感動した。ピカソやシャガールらの逸品が展示されていたからである。 そのとき、いつかこの美術館にいくんだ、と心に決めた。そしてその十数年後、それはかなう。 だが、わしがこの美術館に足を運んだときは工事中だった。 よって、昔みた作品は一つも見ることができなかった。なので評価は低い。 おまけにカフェテリアの食事は高いうえにまずかった(今はひょっとしたら改善されてるかもしれないが)。 またNYに行くことがあっても、おそらくここにはよらないだろう。 でもピカソの「アイロンをかける女」だけは見てほしいと思う。
アメリカ・ニューヨーク東70丁目にある美術館。 地下鉄68ST駅から徒歩7分程のセントラル・パーク近くの場所にある。 美術に対する見識の深かったフリック氏が時をかけて蒐集したコレクションを、彼の没後公開するために1935年 に開館された。 規模はそれほど大きくなく、他の美術館と比較すると収蔵作品もすくないが、かなりの名作がそろっている。 館内は静かでゆったりとした空気が流れおり、落ち着いてじっくりと作品を鑑賞することができる。 フリック氏の邸宅をそのまま利用しているので、その外観も内装も非常に美しく洗練されている。 館内の中央には噴水のある中庭もありそこも美しい。 またいけばなが飾られているので、館内のいたるところにかぐわしい花の香りが漂っている。 常設展の他、地下では特別展を開催しており、常設展の料金で観覧できる。 常設展にいたっては、オーディオガイドの無料貸し出しも行っていて、もちろん日本語もある。 その内容も実に充実しており、展示されている絵画のほとんどを詳しく解説している。 収蔵作品には、アングルが四年の月日をかけて完成させた「ドーソンヴィル夫人」、フェルメールの「仕官と笑う娘」 がある。また巨匠ベラスケスやゴヤ、ブーシェ、ターナーなどの作品がある。
【利用案内】 開館時間 10時〜18時(日は13時〜) 休館日 毎週月曜日 料金 $10
【翡翠のおすすめ度 ★★★★★】 100点満点の美術館である。文句なし! 収蔵されている作品はもとより、建物の外観や内装、すべてが素晴らしい。 故・フリック氏の邸宅を改装されてあるので、絵画がインテリアのように周囲と調和されて展示されてある。 オーディオ・ガイドの内容も実に充実している。館内は雰囲気が良いので絵画に興味のない人でもデートスポッ トとしておすすめできる。 NYにきたら是非立ち寄ってほしい。
−イギリス− イギリス・ロンドンのチャリング・クロス駅からすぐのところにある巨大な美術館。 1824年にイギリス初の国立美術館として開館した。 開館当初は収蔵作品は38点ほどしかなかったが、現在では数千点以上の作品を所有しており、世界に誇る美術 館となっている。 館内は大きく4つのウイングに分かれて、年代順に展示されているので非常に観覧しやすい。 また入館料は無料で、オーディオ・ガイドの貸し出しも行っている(ガイドは寄付制)。 ダ・ヴィンチの「岩窟の聖母」の他、ルーベンスやフェルメール、ゴヤなどの名作らを所有している。 またショップも充実している。
【利用案内】 開館時間 10時〜18時(水は〜21時) 休館日 なし 料金 無料
【翡翠のおすすめ度 ★★★★★】 アクセスも便利な上、入館料が無料で休みなしというから凄い美術館である。でも本来はこれが当たり前??? 素晴らしい名作が揃っているので、ロンドンに来たら、必ずよってほしい。 ダ・ヴィンチのコーナーは必見!
イギリス・ロンドンのサマセット・ハウス内にある美術館。 テンプル駅から徒歩10分のところにあるが位置は少しわかりづらい。 また展示場所とミュージアムショップが別の建物に分かれているため、初めての来訪者は入口がどこかわからない 可能性がある。 ロンドン大学に寄贈したコレクションを元に1932年に開館。 ナショナル・ギャラリーやテート・ブリテンと比較すると、小規模だがかなり秀作がそろっている。 内容も多岐に渡っており、バロック美術から近代美術まである。 マネの「フォリー=ベルジェールの酒場」やドガの「二人の踊り子」、ゴッホの「耳を切った自画像」など所有。 その他、ピサロやゴーギャン、セザンヌらの名作も見ることができる。
【利用案内】 開館時間 10時〜18時 休館日 なし 料金 $5
【翡翠のおすすめ度 ★★★★☆】 小1時間ほどで観覧できる美術館。小規模ながら名作ぞろい。 特にエコール・ド・パリや印象派などの近代美術作品が多い。 できることなら立ち寄ってほしい美術館だ。
イギリス・ロンドンにある美術館。ピミリコ駅から徒歩7分のテムズ川沿いの場所にある。 規模は世界最大級だが、展示してある作品はほとんどがイギリスを代表する画家ターナーの作品ばかりである。 その他として、数点だが、ラファエル前派の作品がある。ミレイの名作「オフェーリア」を所有していることは有名。
【利用案内】 開館時間 10時〜17時50分 休館日 なし 料金 無料
【翡翠のおすすめ度 ★☆☆☆☆】 ターナーが好きな人にはおすすめであるが、そうでなければ時間があったら見ればよい、という程度の美術館。 ターナーはほとんどみな同じ絵なので、ターナーばかりだと飽きてくるのである。 まあ無料なので、「オフェーリア」だけでも見ようか、とそんな感じだ。
−スペイン− スペインの首都マドリッドにある美術館。地下鉄ATOCHA駅から徒歩10分の場所にある。 国内を代表する美術館であると同時に世界4大美術館の1つとして数えられてもいる。 収蔵作品は8000点以上だが、展示されているのはそのうちの3000点。 それが館の地上一、二階とにところせましと飾られている。尚、地下もあるがここはカフェテリアとなっている。 作品のほとんどがヨーロッパ絵画である。 中でも特筆すべきはスペインを代表する画家ゴヤ、ベラスケス、エル・グレコらのスペイン史上黄金期の作品らを所 有していることである。 宮廷画家だったゴヤの作品所有数は170点にも及ぶ。 世界中の人間を魅了している不朽の名作「裸のマハ」「着衣のマハ」はこの美術館にある。 またルーベンスの「三美神」、ベラスケス「マルガリータ王女」らの名作もある。
【利用案内】 開館時間 9時〜20時(ギフトショップは〜18時30分) 休館日 毎週月曜日 料金 6ユーロ
【翡翠のおすすめ度 ★★★★★】 規模は世界でも屈指だが、観覧が見やすく設定してあるのでルーブルのように迷うことはない。 ただ収蔵している作品は濃厚な宗教的なものが多いので、心の方が疲れるかも・・・。つまり黒い絵が多いのだ。 日本人は印象派のような透明度の高い淡い色彩を好むので、最後の方は少し飽食気味になるかもしれない。 とまれ、ここは素晴らしい美術館。必ず見ましょう、マハたちを。 またゴヤが晩年描いた「黒い絵」シリーズも必見!
スペインの首都マドリッドにある国立美術館。地下鉄ATOCHA駅から歩いてすぐのところにある。 もともとは病院であったが、それを改築して美術館として新進画家らのために1992年に開館された。 収蔵作品にはピカソ、ダリ、ミロなどの20世紀を代表するスペイン画家や現代アート的な作品が多い。 特筆すべきはピカソの最高傑作であり世界中の人間誰もが知っている作品「ゲルニカ」を所蔵していることである。 史上最高のこの名作はこの美術館の中のあらゆる銃弾を跳ね返す防弾ガラスに守られながら今日も展示されて いる。 その他の名作ではピカソの「青衣の女」やダリの「偉大なる手淫者」などがある。
【利用案内】 開館時間 10時〜21時(日曜は〜14時30分) 休館日 毎週火曜日 料金 3ユーロ(土曜14時30分〜と日曜は無料)
【翡翠のおすすめ度 ★★☆☆☆】 現代アートが好きな人にはおすすめの美術館。わしは現代絵画は好みでないので上記の評価になった。 だがここは誰にでも立ち寄ってほしいと思う。そして見てほしい。あの「ゲルニカ」を。 この作品を見たときの衝撃は今も覚えている。全身に鳥肌がたった。 分厚い防弾ガラスの向こうにあったその絵は巨大でかつ生々しかった。叫びが聞こえるのだ、絵の中から。 全ての人にあの叫びを聞いてほしい。そして怒ってほしい。世界の矛盾さを。 あの絵があの防弾ガラスの中から出る日はいつなのか・・・?
−フランス− フランス・パリにある世界最大の美術館。地下鉄ルーヴル駅からすぐの場所にある。世界4大美術館の1つ。 もとは要塞であったが、1793年に美術館として利用され、その歴史は2世紀以上になり今日も続いている。 3つの翼棟から成るその建物には30万点以上の美術コレクションを所蔵している。 そのうち展示されているのは3万点ほどだが、それでも全てを見るのには半年の月日が必要。 コレクションは古今東西関係なく多岐に渡っており、世界有数の名品がそろっている。 広すぎる館内は順路という順路がなく、途中迷ってしまう利用客も多い。 館内はカフェやショップも充実している。
【利用案内】 開館時間 9時〜18時(水・金は〜21時) 休館日 毎週火曜日 料金 8.5ユーロ(18時〜6ユーロ/毎月第1日曜日は無料)
【翡翠のおすすめ度 ★★★★★】 お約束どおり館内で迷子になりました。何度も同じところにでてしまう。 まさしく建物自体が迷路な美術館。でも世界最高の美術館。 全部を見ることは無理。でもこれだけは見ましょう。 「モナリザ」と「民衆を率いる自由の女神」と「サモトラケのニケ」は。 無事たどり着けることを祈ってるよん♪
フランス・パリにあるルーブルと並んで代表される美術館。地下鉄オルセー駅からすぐの場所のセーヌ川岸にある。 1900年に開催された万博のために建てられた駅舎を、美しいアールヌーヴォー風の建築様式の美術館として改 築した。 ルーヴルほどのではないが、かなり大規模な美術館であり、19世紀から20世紀までの約2万点の作品を所有して いる。中でもモネやルノワールなどの印象派の巨匠が中心となっている。 館内は地上階→中階→上階からなっており、非常に観覧しやすく作品を展示している。
【利用案内】 開館時間 10時〜18時(木〜21時45分) 6月18日〜9月18日と毎週日曜日は9時〜18時 休館日 毎週月曜日 料金 9ユーロ(日16時15分〜と木20時〜は7ユーロ) 毎月第1日曜日は無料
【翡翠のおすすめ度 ★★★★★】 ルノアールとモネが天才だということがよくわかる美術館。 規模は大きいけど、ルーヴルに行った後に行ったのでそれほど大きく感じなかった。 ルーヴルに行ったあとはみんなちっちゃく見えるね。印象派はもとより、日本人好みの絵画が多い。 わしのお気に入りは1階にあるクールベのコーナー。今もあるのかな???
フランス・パリにあるチュイルリー公園の一角にある閑静な美術館。小規模ながらも名作がそろっている。 19世紀〜20世紀の作品、特にエコール・ド・パリらの作品が多い。 またフランスらしい瀟洒な建物である。 2000年1月から大規模な改築工事のために休館していたが、2006年5月にその6年もの歳月をかけた工事は 終了した。 名作中の名作モネの「睡蓮」を所有しており、今回の工事はこの作品を活かすために館内を改築されたという。
【利用案内】 現在不明
【翡翠のおすすめ度 ★★★★☆】 上記は大工事前の評価。ルソーやローランサンなどの淡い透明度の色彩の絵画が多い。 よって自然印象も薄くなる。でも素敵な美術館だったことは覚えている。 瀟洒な外観や収蔵している作品らを見る限り、女性好みの美術館と思える。 大工事をしたので、もしかしたら外観は変わってしまったかもしれない。現代的な建物になってたらやだなあ。
|