ロズウェル 星の恋人たち

 

1999-2002年米国作(全61話)

製作総指揮:ジェイソン・ケイティムズ

出演:シリ・アップルビー

 

 

 

1947年に起きた「ロズウェル事件」は米国史上に刻まれている。

この「ロズウェル事件」とは、アメリカの郊外都市ロズウェル付近で空中から何らかの物体が地表に衝突し、それが回収されたというものだ。

それがどうもUFOらしい・・・。とのことで、当時この事件は世間を大きく騒がせた。

現在においても、本事件はまだ解決されておらず(というか隠蔽されたらしい)、様々な流言流布が飛び交っている。

そしてこの事件を利用して、この地は「宇宙人がやってきた街」として観光地化され、街自体がテーマパークになってしまった。

年間を通して、この地に多くの観光客がやってきている・・・。

 

この事件をモデルにて作られたのが同タイトルの「ロズウェル」である。

舞台ももちろんロズウェルである。

本作品は1999年から2002年にかけて放映され、大人気を博した。

日本ではNHKにて放映されてこちらもまた人気を呼んだ。

シリーズは全部で3章に渡り、ストーリーは全部で61話ある。 

 

時は現代のロズウェルが舞台。主人公はそのロズウェルに住むエリザベス(通称リズ)という名の女子高生である。

彼女の家はレストランを経営しており、ロズウェルらしく店内をUFOっぽくあしらっている。

学校と家の手伝いで毎日大忙しのリズ。それが彼女の日常生活であった。

今日もロズウェルにやってきた観光客に「ねえねえ、あなた、宇宙人見たことあるの?」なんて聞かれている。

だがある日、彼女の生活が一変する出来事が起こった。

仕事中に銃を持った客の誤った銃弾を受けてしまったのだ。

銃弾は彼女の胸を直撃。倒れて胸から血を噴出したリズは即死かと思われた。

が、客としてその場に偶然居合わせた同級生マイケルに助けられたのである。

マックスはリズの胸に手をあてて傷をふさいだ。なんと彼は正真正銘のエイリアンだったのだ!

彼はエイリアンパワーを使って彼女を死の淵から救ったのである。

それがこの物語の始まりとなるのである・・・。

 

本作はSFラブストーリーである。だから異星人が登場するのは当たり前といえば当たり前。

が、主役のリズはいたって普通の地球人。エイリアンはその彼女の同級生マックスなのである。

だが異星人は彼だけではなかった。なんと彼の妹イザベル、そして彼らといつも一緒にいるマイケルも地球外生命体だったのだ。

正確にはエイリアンではない。半エイリアンなのである。半分は地球人なのだ。

彼らは幾ばくか人間離れした力(つまり超能力)を持っているが、外見上、そして思考は何ら地球人と変わりはなかった。

だが正体は明かせない。明かすわけにはいかない。彼らは己の正体を隠しながら、地球人の生活の中に入り込んでいた。

彼らは自分たちが異星人であることは理解していたが、それ以外のことについては不明だった。

幼いころ、砂漠を彷徨い歩いていたときに、保護され、そして現在の両親の元へ引き取られたのである。

(マックスとイザベルは兄妹なので、同じ保護主に、マイケルは別の保護主へと引き取られた)

それ以前の記憶が彼らにはなかった。だから自分たちが何者かなのかもわからなかった。

が、ストーリーが進むにつれ、それが鮮明になってくる。

とぎれとぎれだった記憶がジグゾーパズルを埋め込むようにして、形となって蘇っていくのだ。

マックスはリズに恋をしていた。だから正体がばれるのを覚悟でエイリアンパワーを使って彼女の命を救った。

彼の正体を知り、そして自分への思いに胸を打たれたリズは次第に彼にひかれていくようになる。

そしてやがてエイリアンであるのにもかかわらず彼と運命を共にしたいと思うようになるのである。

だが彼、いや3人には大きな使命が課せられていた。

それは突然現れた謎の美人転校生テスによって明らかになった。

リズに恋しながらも何故かテスにひかれてしまうマックス。

それは彼女もまた彼らと同種のエイリアンだったからだ。

彼ら4人はこの地球のはるか遠い星から生まれ変わってきた異星人だったのだ。

ある使命を果たすために。その使命とは――?

マックスは実はその星の王だった。だがある悪代官の悪巧みにより、王位を簒奪され、殺害されてしまったのだ。

テスは前世ではマックスの妻、つまり王妃だった。そしてイザベルは現世通り彼の妹。マイケルはイザベルの婚約者であった。

彼らの故郷である遠い星はいまや彼らを追放したものたちに支配されてしまっている。

マックスの母親は再びこの星を彼らのものにせんがため、4人を地球に転生させたのだ。

だから彼らは帰らなければならないのだ。地球を捨て、自分たちの本当の星へと――。

マックスと両思いになったハズのリズなのに、彼の途方もなく大きな運命とそして妻であった女性が出現してしまった。

果たして彼らの運命はいかに――!?

 

と、こんな感じでシーズン1は終了する。

マックスとリズの出会い、そして彼らの出生の秘密、と。

シーズン2では彼らの故郷から彼らを抹殺した張本人が登場する。名はキバー。

エイリアンパワーを駆使したバトルも展開する。

ストーリーはいよいよ壮大となるのだ。

またリズとテスの女同士のバトルも繰り広げられる。。

シーズン3は物語の終章。彼らのそれぞれの生き方が決定されるところまでストーリが展開していく。

シーズン1において1947年に起こった事件との係わり合いが判明するが、その後もストーリー上で彼らの前世での因果関係も明らかにされていく。

 

主格となるのが高校生だが、派手なアクションも入った内容の基調はSFストーリーであり、謎めいたサスペンスも織り込まれている。

そのため大人でも十二分楽しめるが、恋愛要素部分に関してだけは、進度が遅い。

大人の目線で見たらもどかしく思うことが多いこともままあるが、これも楽しみの要素に含まれている。

まあ、高校生の恋愛思考なんてこんなもんだろ、自分たちもこんなことで悩んでいたよなー、くらいのレべルで楽しめる。

また主格となる6人はみな美男美女。特にイザベルは顔立ちも物腰も大人びていてとても高校生には見えない。

日本人の連想するアメリカ人のハイスクールスチューデントってこんな感じではないだろうか?

舞台がロズウェルなので、その街の風景も見れて楽しい。このドラマを見てロズウェルに行きたくなった人って多いのではないだろうか?

っつーか、わしも行ってみたいわ。

 

 

 

 

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↓その他関連作品

 

 

 

ブラックカーテン

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プール

 

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BRICK‐ブリック‐

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