SWEET 19 BLUES 安室奈美恵 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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1996年にリリースされ、トリプルミリオンを達成したご存知安室奈美恵氏の音楽集。 Interlude(間奏)を含め、全19曲収録されている。 開幕は「watch your step !!」(足元に気をつけて)から。そして「motion」から「LET'S DO THE MOTION」へ。 「motion」とは動作・合図の意味。 安室氏が「さあ、行くわよ。新時代にむかって」「ついてらっしゃい」「私がけとばした瓦礫につまづくんじゃないわよ」と歌いはじめる。 時は世紀末。新世代創造のために、古きものはすべて叩き壊さねばならない。 安室奈美恵氏はその時代に誕生した。 しかし彼女は海の泡から生まれ出た美神ではない。「廃墟の底 そこから生まれだし」た地を歩く女王である。 その女王は足元の瓦礫をたっかいハイヒールをはいた生足でけとばしながら、ずんずんと荒廃した地をまっすぐにすすみゆく。 それも「Higher and higher」(高く、もっと高く)と自分に言い聞かせながら。 まさに息をつく間もないスピードだが、それが心地よい。 善悪などない。ただひたすら前へ突き進むだけ。邪魔する奴らはすべて吹き飛ばす。爽快なことこの上ない。 そんなことのできる安室氏をみな誰もが「スゴい女性だっ!!」と思うであろう。 でも素顔は19歳の少女。突き抜けていった終章で、彼女は語るようにこう歌う。 「だけど私も本当はすごくないから 誰も見たことのない顔 誰かにみせるかもしれない」と。
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