ヨコハマ物語
著者:大和和紀 |
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時は明治。文明開化の時代。女性蔑視のあった時代において二人の快活な少女が主人公となってます。 一人は横浜で商いを営む商屋の娘・万里子、そしてもう一人はその彼女に仕えるお卯野。 生まれも育ちも違うのに二人は親友となり、ともに成長していきます。 健やかに成長した彼女たちはなんと同じ人を好きになってしまいます。 と、こう書くとどろどろした女の戦いがありそうですが、この二人にはそんなものは流れません。 また内容は恋愛だけにとどまらず、文明開化とともに外に目を向けた女性の冒険譚ともなっております。 女性が学校に行くこともままならなかった時代、二人は持ち前の気丈さで自らの道を開いていきます。 そんな彼女たちの姿に憧憬を持たない読者はいないでしょう。 二人のうちにどちらに共感を持つかというとやはりそれは苦労人のお卯野ちゃんではしょうか? (いまどきの子は万里子さんかもしれませんが) 時代に流されず、どんな苦境にもひるむことなくまっすぐに生きてる彼女から読者はきっとパワーをもらえるはずです。 二人の主人公に対応して、二人のお相手となる男性も登場します。(二人ともイケメン。やはりこの辺は少女漫画) 個人的には竜介さんが好きでした。でもお宇野ちゃんを殴ったのだけは許さない!絶対に許さんぞうっ!! いまだ男女不平等が叫ばれている世ですが、くじけそうになったとき、この作品を読んで見てください。 きっとまだまだ頑張れるはず・・・。 名作小説「風と共に去りぬ」を彷彿させる作品、かも、しれないです…。
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