やじきた学園道中記

著者:市東亮子

 

 

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今から(2009年時点)25年以上前に連載が開始された作品で、今も続行しています。している・・・ハズです・・・・。

連載開始から10年、ハイテンションで執筆を続けていた市東氏は疲れてしまったのか、途中休止してしまいました。

もはや再開はせず、未完で終了か・・・!?と、思いきや再び連載は始まりました。

その間12年。実にながーい、ホントーにながーい年月でした。

圧倒的なスケールとバイタリティに富んだ内容で連載当初から大人気を博し、多くの読者を魅了した作品なのですが・・・。

でも12年は長かった。繰り返しますが、ホントーに長かった。

そう、時代は変わってしまったんです・・・。

いまどきの少女たちが読んだら???と思うかもしれません。

「これは一体どこの国のいつの話なのだ?」という疑問が湧いてしまうくらいに・・・。

主人公はヤジさんこと矢島順子さんとキタさんこと篠北礼子さんの二人の女子高生です。

二人は不良がたばになってもかなわないほど腕っ節の強い少女(?)。

その腕を見込まれて、と、ある学園から二人に依頼が舞い込みました。

それはその学園の理事長である息子が仕切る番町グループを壊滅させてほしい、というものでした。

と、すでにこの時点も???になるのではないでしょうか?

でもね、いまから25年くらい前はたくさんあったんです。「戦う高校生」の話が。

「スケバン刑事」でしょ、「カルラ舞う!」でしょ、それに「花のあすか組」・・・。

この頃は真面目な優等生よりも、勝手な社会がつくった学校という組織に歯向かう「不良」の方が魅力的だったんです。

(スミマセン、今、不良っているんですか・・・?暴走族も見当たらないんですけど・・・)

二人の主人公は依頼を引き受けながら、各学園を流転していきます。

それは東海道中膝栗毛を模しているので、東から西へと移動していく流れとなっています。

当然各地の学園にはそれぞれ特色があり、それぞれ個性豊かな脇役たちも登場し活躍してくれます。

それはキャプテン翼の登場人物たちに匹敵するかそれ以上かというほどの数と個性の濃いキャラたちです。

(わしの周囲ではハーディがダントツ人気だった。何故だっ!?)

さまざまな難問を解決しながら、学園を巡る旅(?)をする二人。

果たして彼女たちが最後にたどり着くのは一体何処なのでしょうか・・・?

っていうか、辿りつけるんかい???

待望の再開だったのにも関わらず、連載は再び休止してしまって・・・。どうなるんでしょうね、この作品。

時代は変わり、当世には受け入れがたいお話かもしれないけれど、わしのように根強いファンは大勢いるはずなので、頑張って最後まで描いてほしいものです・・・。

「箱根編」が一番人気らしいですが、わしは「用心棒編・又」が好きでした・・・。

 

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