禁断の恋でいこう
著者:大海とむ |
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いまどき珍しい(?)クラシカルな画の漫画です。 一コマ一コマ丁寧にきちんとした構図で描写されているので、まるで映画を見ているような気分になります。 主人公の緋佐子ちゃんはちょっとトロい22歳(には見えないけど)の女の子(?)。 ある日酔っ払いにからまれた自分を助けてくれた犬を家に連れて帰ったところから物語は始まります。 その犬は実は狼で月の光を浴びるとなんと人間に変身してしまうのです!しかも水も滴るいい男へと! 二人・・・一人と一匹はタイトル通り禁断の恋に堕ちていきます・・・。 人間が狼にではなく、狼が人間に変身してしまうという設定なので、二人の恋の道行きは障害がたーくさんあります。 しかも夜斗(狼の名前)は現在300歳で年をとらないどころか過去たくさんの女たち(人間も狼も含め)と関係を持った雄狼。 控えめ性格の主人公はいつも悩んでいますが、でも実は誰よりも芯の強い女性で、どんな苦難も次々越えていってしまいます。 最後は夜斗が人間になって二人は死ぬまで仲良く暮らしました・・・なんて陳腐な終わり方にはもちろんなりません。 現実に向き合う形でラストは終了します。せつない、ホントにせつないラストです。 物語中に二人が交わす科白も泣けます。 「一人で生きていくのが辛かったら言ってね、私が殺してあげるから・・・」 「愛する」ということがどういうことが「理解る」作品です・・・。 貴方もはまってみてはいかがでしょう?「禁断の恋」に・・・。
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