著者：浦川まさる

チビで勉強はさっぱりだけど抜群の運動神経を持つ腕っぷしの強い主人公いるかちゃん。（しかも大食らい）

こう書くと少年漫画のヒーローのようだけど、彼女はれきっとした女の子。しかも少女漫画のヒロインです。

この主人公は元気！ホント元気！今から２０年以上も前の作品なのにパワーが紙面から飛び出してきそうなくらいです。

当時（今もか？）恋愛にすべてを捧げる少女が主人公の漫画が主流だった中で、この作品は珍しかったんじゃないかと思います。

裏表なく、まっすぐで、正義感も強いいるかちゃん。

彼女の恋愛のお相手は頭脳明晰でハンサムでやっぱり運動神経抜群の春海くんです。

少女なら誰でも憧れる王子様で、やはりこの辺は少女漫画のセオリーから外れていませんね。

ともに学校生活をすごしながら二人は絆を深めていきます・・・。

けれど恋人たちの仲を裂こうとする「苦難」は常にまとわりつくもの。

しかしいるかちゃんはそんなことに少しも負けません。持ち前の明るさとパワーでそれを蹴散らしていくのです。

何にでも一生懸命ないるかちゃんを見てると、ホント元気になります。

いまこんな女の子いないのではないでしょうか。こんな子が学校に一人でもいたら「いじめ」なんて絶対ないと思うのです・・・。

胸がスカッとする作品ですよ。ぜひ読んでみてください。

いるかちゃんも好きだったけど、かもめちゃんも好きでした。個人的にはもっと彼女に活躍してほしかったです・・・。

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