不思議の国の千一夜
著者:曽根まさ子 |
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昨今は「恋空」「世界の中心で愛を叫ぶ」など等身大の自分を反映させた純愛物語が流行ってるもよう・・・。 でも、たまにはこんな作品を読んでみてはいかがでしょうか? 子供の頃読んだおとぎ話がそのまま漫画になったかのような、この「不思議の国の千一夜」という作品を――。 舞台となるのは架空の国ランバルド王国。 この国を治める王様はお世継ぎ問題に悩んでおりました。 子供はたくさん生まれたものの、それは全員女の子。跡を継がすことはできません。 なんとしても自分の跡を継ぐ王子が欲しい王様は、男子出産の数が極めて多い家系の女性を新しく妻に迎えました。 しかし生まれたのはなんと女の子!男を産まなかったら子供ともども殺すと言われてた王妃さまは大変なピンチを迎えます。 困りに困った王妃さまは、産まれた女の子を男の子と偽って育てることにしました。 それが本作の主人公となるセブランです。 セブランはそのまま男の子として育てられ、お年頃になるころには、腕の立つ心優しい立派な青年(?)へと成長しました。 ですが世の中そんなに甘くはありません。 ふとした油断でセブランが女だということが、王位を狙う叔父ダロスの息子にばれてしまったのです。 この息子はセブランのいとこにあたり、名前をサイラスといいます。 そのことで彼ともみあいになってしまったセブランは、あやまって彼に怪我を負わせてしまいます。 頭を打ったサイラスは、意識不明の状態に陥りました。しかし、いつ目覚めるかわかりません。 彼の目が覚めたら、自分が女だということがばれ、王位継承者の地位を追われるだけでなく、命まであやうくなります。 このまま国にいるのはマズい、と思ったセブランは旅に出ることを決意しました。 セブランはこの最悪の状況を乗り切るために、伝説の神馬”ヘンデク=アトランタン”を探そうと思ったのです。 果たしてセブランは何処にいるのかもわからない神馬を見つけることができるのでしょうか? と、まあこんなお話です。 物語はセブランがヘンデクを見つけた後も続きます。 セブランは数々の冒険をこなしながら、王国を継ぐものとして立派に成長していきます。 またファンタジーストーリーといえど、やはり少女漫画。恋バナももちろん描かれています。 セブランは旅の途中、ミルテという素敵な女の子に出会うのです。 ミルテはセブランが女だということを知らず、なんと彼(?)に恋をしてしまいます。 さてさて二人の恋(?)の行方はどうなるのでしょうか・・・? それは本書を読んでみてくださいな♪ まあ、魔法が飛び交うおとぎの国の話ですから、何でもありということで・・・。
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