蝶よ花よ 

著者:吉原由紀

 

 

 

セレブが話題になってる昨今、それを狙ったかのような作品です。

でも主人公はお嬢様ではない。正しく言いかえれば元・お嬢様。

その主人公は20歳の明るく元気な蝶子ちゃん。

彼女は明治から続くとても裕福な旧家だったのにも関わらず、没落してしまった久世家の長女です。

と、こうかくとかなり暗い話なのでは・・・と思いますが、いたって明るいラヴ・ストーリーです。

久世家は昔とは豹変し、今は小さな蕎麦屋を営んでいるお家。

でも過去の暗い出来事をみじんも感じさせないほど、家族はみんな元気ではちゃめちゃ明るいのです。

物語はそんな久世家の昔の使用人だった男性と主人公が邂逅するところから始まります。

やがてその男性は主人公の恋人になりますが、彼はいつまでも主人公を「お譲様」扱いします。

恋人で何でも聞いてくれる下僕で、頼れる上司。女性の望む要素をすべて併せ持つ男性との恋愛。

これが楽しくて面白くてうらやましいわけがない・・・!

しかし二人には次々と障害がふりかかってきます。

ですが、蝶子ちゃんは持ち前のお嬢様パワーで、次々はねのけていくのです。

恋する乙女は強し!また彼女が時折発揮するお嬢様の威厳にも圧巻です!

個人的には蘇芳さんが好きでした・・・。最後はずっと素に戻ってくれませんでしたけど・・・。

え、なんのことかわからない!?それは本書を見てくださいな♪

 

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