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あさきゆめみし
著者:大和和紀 |
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日本の古典文学「源氏物語」を巨匠・大和和紀氏が漫画化した皆さまご存知の作品です。 「源氏物語」は日本国民なら誰でも知っている日本が世界に誇る王朝文学作品ですね。 ですが、タイトルは知っていても、きちんとストーリーを読んだ人はそれほど多くはいないのではないでしょうか? 英語より難しい古語で描かれている上、ひっじょーに長い物語なのですから・・・。 また現代語に翻訳されている書籍も多数出版されてはいるとはいうものの、どれもやはり難解で堅苦しい感じがあります。 それは言葉の問題ではなく、その時代の社会の組織図や生活様式を頭に思い浮かべることが困難であるからなのです。 本作品「あさきゆめみし」はそんな難問を見事に払拭してくれた名作です。 「漫画」という描法で描かれ視覚化されたため、文章だと???だったのが、ひっじょーにわかりやすいものになったからです。 そしてこの作品を読んでこの世界にはまり、傾倒した人も多かったのではないでしょうか? 自ら進んで古典を読むようになったり、また平安時代の文化に興味を持ったり・・・、と。 それだけこの「あさきゆめみし」は原作を含め、魅力的な作品なのです。 そんなこの物語は時の帝・桐壺帝が後宮にいる桐壺更衣と出会ったところから始まります。 時は平安。社会の実権は貴族たちが握っておりました。 その頂点にいる桐壺帝は一夫多妻制なのにも関わらず、なんとこの更衣を偏愛してしまったのです。 当然更衣は他の女性群に恨まれ憎まれます。女の嫉妬というのはとかく恐ろしいもの。 もともと体の弱かった更衣は宮中の女性たちから、いじめにいじめられて亡くなってしまいました。 たった一人の息子を残して――。それが本作の主人公となる光源氏です。 帝の息子として生まれた彼は、類まれな美貌の持ち主でした。 そして成長するに従って、学問や武芸にもその才を発揮していきます。 つまりは、権力、美貌、そして才能とすべてにおいて恵まれた主人公なわけです。 しかしそんな彼にも、手に入れられないものがありました。 それは”母の愛”でした。幼いころに母親を亡くしてしまった彼は、この世で一番大切な”母の愛を知らなかったのです。 そんなある日のこと、お父さんである桐壺帝は新しく奥さんを迎えることになりました。 その御方は先の帝の娘さんの藤壺という大変美しい娘さんでした。 しかも彼女は源氏のお母様に生き写しだというのです。 自然、光源氏は藤壺さんになつきます。藤壺さんもまんざらではない様子。 でもそれは源氏くんが成人するまでのことでした。成長すればやはり男と女。 源氏くんは藤壺さんを母ではなく一人の女性として見るようになります。 でも彼女は自分の父であり、また時の最高権力者である帝の奥様であります。 所詮はかなわぬ恋なのです・・・。 源氏くんは、このやりきれない思いを昇華させるために、自分だけの女性を求め始めました。 と、ここから彼の女性遍歴が始まります。 源氏は52歳でその生涯を閉じますが、その間実に多くの女性と恋愛を重ねました。 しかも全員違うタイプの女性というからスゴい!ま、これが物語の醍醐味になっているんですけど、ネ。 だから恋愛の仕方もそれぞれ違うから見ていて楽しいですね。 「へー、こんな恋愛の仕方もあるんだ」という恋愛のお勉強にもなります。 恋に酔いしれ、悩むのは今も昔も、そして尊い人もそうでない人もみな同じなんですね・・・。 先人が身近に思えてきます。 そんな彼らに自分を投影させて、物語を楽しんでみてはいかがでしょうか? ちなみに「源氏物語占い」ってのもあるんですよ。やってみません・・・?
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