<特選ロシア名画>

ロシア絵画の巨匠 イリヤ・レーピンの作品 

「サトコ」


所蔵:サンクトペテルブルグ ロシア美術館

 

「サトコ」は古いロシアの竜宮物語です。

画面は海中のサトコが海の国の王と后、王女と出会う場面を描いたものです。

画面左上には地上でサトコの帰りを待つ妻の姿が描かれています。

幻想的で美しいイリヤ・レーピンの不朽の名作です。

 

 

ロシア絵画は長らく中世の聖画像の伝統に縛れており、西欧州の模倣的な作品しか生み出せませんでした。

しかし1870年にサンクトペテルブルグで「移動派」なるグループが結成されると、他国の模倣ではない独自のロシア絵画が確立したのです。

その中心となったのがイリヤ・レーピンです。

彼はロシアの民衆と歴史を深く愛し、それを主題にした作品を多く描きました。

リアリズムの巨匠とされた彼が唯一描いた幻想作品、それがこの「サトコ」です。

 


 

 

 

”夕食”

レオン・バクスト

 

 

”イタリアの正午”

カール・ブリューロフ

 

 

 

”フョードシヤ・モロゾワ”

ワシーリー・スリコフ

 

 

 

”アリョーヌシカ”

ヴィクトル・ヴァスネツォフ

 

 

 

 

”どこでも元気”

ニコライ・ヤロシェンコ

 

 

 

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