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「ポール・ギョーム夫人の肖像」 マリー・ローランサン 1924年制作 オランジェリー美術館所蔵
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ポール・ギョームは20世紀前半に活躍した名うての現代美術愛好家です。 彼は、熱心な同時代の美術の擁護者でもあり、オランジェリー美術館の作品群の収集と維持に貢献した人物でもあります。 その彼が1920年に結婚した相手がジュリエットです。 ローランサンは、そのジュリエットの肖像を1924年に描きました。 それが本作品です。 当時、夫人は26歳で、既に社交界では、その美貌と知性でその名を知られていました。 画面の中には薔薇色のドレスを纏った女性がいます。 顔立ちはすっきりとしていて、頬が同色の薔薇色に染まっています。 膝の上にはポピーでしょうか、何輪かの花を乗せていて、左手にはその一輪持っています。 また、両耳をピンと立てた犬が交差させた前脚をやはり膝の上に乗せています。 非常に女性らしくありますが、それだけでなく、知的で聡明な感もあります。 力強く描かれた弓なりの眉毛とすっと通った鼻筋、そしてきりっとした口元がそう見せているのです。 甘い花の香りが画面から漂ってきそうではありませんか。 実に優美で優雅で洗練されています。 薔薇色の女性――そんな言葉が頭に浮かんできます。 薔薇のような女性を描かせたらローランサンの右に出る者はいないのではないでしょうか。
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