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ジョルジュ・ラ・トゥールは、17世紀半ばに活躍した「夜の画家」と称された国王付画家でした。
当時は、ルイ13世が彼の絵を飾るために、居室にある他の作品を全て外させたほど著名かつ人気のある画家だったと言われています。
そんな偉大な画家であったにも関わらず、彼は長い間存在を忘れられていました。
どうして彼の名がそのように長く忘れ去られることになったのでしょうか。
それは、彼の住むこのロレーヌ地方が常に戦禍や災害に見舞われていたことに原因があります。
この時代に、この地域はカトリックとプロテスタントの対立が激化し、30年戦争が勃発しました。
そしてペストも蔓延してたといわれています。
ラ・トゥールは生涯で10人の子供を設けましたが、彼が50歳のときに生き残っていたのは3人だけでした。
また、彼自身と彼の妻もペストによって死亡しています。
その混乱の中で、作品と名声が消えていってしまったのです。
彼の名が再認識されたのは20世紀初頭になってからでした。
その後、1972年で大規模な彼の作品の展覧会が開かれ、少しずつ彼の作品は増えていきました。
今日まで現存する作品は40点余り発見されています。
しかし、それでもまだ彼の描いた作品の10分の1にも達しておらず、またその作品らも真作かどうか明らかにされてはないのです。
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