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ジャン=オノレ・フラゴナールは18世紀最高の官能派の画家です。
その彼は、1732年に南フランスのグラースで生まれました。
そしてわずか6歳で画家シャルダンに入門します。さらにはその10年後、ブーシェに入門しました。
20歳のときに「黄金の子牛をいけにえに捧げるヤラベウム」でローマ賞1等を獲得します。
33歳のときには「自らを犠牲にしてカリエロを救うコレシュス」がサロンで称賛されました。
後年にはダヴィットの推薦によって、ルーブル美術館の管理職に就きます。
1806年、彼はパリにて死去しますが、その生涯において、実に多くの作品を創作しました。
肖像画や風景画、パステル画、水彩画、グワッシュ、エッチングなど多種の手法で、さまざまな主題の作品を描いています。
非常に器用な画家であったようです。
前半生では優れた歴史画を発表していますが、アカデミックな道を歩むことはしませんでした。
後半生は通俗的な主題を選んでおり、その作品群は18世紀後半のロココ美術のにふさわしい華やかで生き生きとした官能美に満ちています。
特に恋人たちの仲睦まじい姿を描いた作品は、性的な意味を伝える小道具なども多く描かれており、かなり艶めかしくあります。
彼の繊細で伸びやかな色遣いと光沢を生む独特の筆致が、明るくおおらかな愛と性の営みの幸福さを、屈託なく表現しているのです。
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