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19世紀末、フランス・パリにおいて前衛的な美術家のグループ「ナビ派」が結成されました。
モーリス・ドニはその派の中心となった画家です。
その彼は、1870年にフランスのグランヴィルにて誕生しました。
1882年から1887年まで、リセ・コンドルにてアカデミックな教育を受けます。
その後、パリのアカデミー・ジュリアンに入門しました。
そこで彼はポール・ゴーギャンに傾倒していたセリュジエ、ヴィヤール、ボナール、ルーセルらの若い画家たちと知り合います。
そしてドニは彼らとともにそのナビ派を結成するのです。
1890年になると国立美術学校へ入学し、その同年には美術史上にナビ派のマニフェストを発表し、グループの中心となって活躍します。
彼はアングルとプッサンの画業から多くを学びました。
また音楽にも親しみ、豊かな教養をもっていたため、絵画制作だけではなく、舞台装置、ステンドグラス、陶芸などの創作活動も行いました。
その他、芸術理論家としても活動し、彼の主著「芸術論集」や「新芸術論集」は同時代の美術運動の展開を理論的に支える役割を担いました。
晩年は、宗教的な主題に取り組み、宗教画の復権に力を注ぎます。
1900年頃からはピュヴィ・ド・シュヴァンヌの絵画に傾倒し、大規模な装飾画を手掛けるようになりました。
1932年、彼は美術アカデミーの会員に指名されるにまで至ります。
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